様々な分野で導入が進む人工知能・AI。工事現場では交通誘導で活用されています。長時間勤務の是正や人手不足解消のため長野県内でも導入の動きが進んでいます。現場を取材しました。
長野県飯山市の道路舗装工事の現場。片側交互通行となっていますが、「進行」や「停止」はAIが自動で指示しています。
アンゼン産業・小池博士代表:
「LEDパネルの上にカメラが設置してあるが、カメラが交通の流れをまず確認している。これがリモコンでどうしても工事車両を出したいとか、どうしてもシステムに任せられないという場面が出てきた時にはこれで(操作する)」
専用のリモコンを使い手動でLEDパネルの表示を切り替えることもでき臨機応変な対応が可能です。
導入したのは、交通誘導警備業などを行うな須坂市の「アンゼン産業」で、2024年11月、上松町で長野県内初のAIによる交通誘導を実施しました。
今回は2例目で、夜間工事で利用するのは初めてだということです。導入した理由は「人手不足」です。
アンゼン産業・小池博士代表:
「警備業界は特に人手不足が深刻な業界であり、警備が供給できず工事が進まないという現状もある」
この現場では通常、4人の配置が必要となりますが、AIを導入することで必要な人数は半分の2人に削減できます。
アンゼン産業の小池代表は、雇用を守ることも必要とした上で、AIをうまく活用していくことが重要だと話します。
アンゼン産業・小池博士代表:
「全てがAIに置き換わることは難しいと思っていて、あくまでも人とAIが互いに助け合いハイブリッドの警備をしていくのが一番いいと思う。互いに補い合いながら業界が良くなればと思っている」
様々な分野で導入が進む人工知能・AI。長時間勤務の是正や人手不足の解消。AIの活用は今後も広がりそうです。