斎藤知事を告発する文書について調べた兵庫県議会の百条委員会の非公開とされていた情報を、NHK党の立花党首に漏えいした増山誠県議と、真偽不明の文書の提供に関わった岸口実県議に対する問責決議案が、兵庫県議会で12日、賛成多数で可決された。
当時、維新に所属し、百条委員会の委員だった増山県議は、兵庫県知事選の期間中に当時は非公開だった証人尋問の音声データなどを、NHK党の立花党首に提供した。
また、同じく維新に所属し百条委員会の副委員長を務めていた岸口県議は、ことし1月に亡くなった元県議を、知事失職の「黒幕」とする真偽不明の文書を提供したことに関わっていたとされている。

これらについて、増山県議に対しては最大会派の自民をはじめ維新、公明、ひょうご県民連合の4会派が問責決議案を提出し、賛成多数で可決された。

また岸口県議に対しては、自民、公明、ひょうご県民連合が問責決議案を提出し、賛成多数で可決された。

問責決議案は可決されても、辞職などの法的拘束力はない。
増山県議と岸口県議は、所属していた「兵庫維新の会」から処分を受けて、すでに離党していて、ことし3月からは地域政党「躍動の会」を設立し、活動している。

■増山県議・岸口県議の受け止めは
増山県議と岸口県議は、問責決議案の可決後取材に応じ、次のように受け止めについて述べた。
増山県議:私としては、粛々と受け入れていくということに尽きます。
岸口県議:私も同じでですね、もう粛々と受け止めて参ります。
(記者が質問しようとしたところで)
岸口県議:特に申し上げることはないんですけど…。
増山県議:それしかもう言うことないんです。
(Q.「粛々」というのは具体的にどう対応?)
増山県議:『粛々と』という言葉の通りなので。
(Q.具体的に何か対応することは?)
岸口県議:ありません。
(Q.議会の方から問責決議案を可決されたこの状況についてはいかがお考えですか?)
増山県議:それも含めて受け止めていきたいと思います。

(関西テレビ 2025年6月12日)