逆走車の事故。6月11日午後1時ごろ、中央道・恵那山トンネルで90代男性が運転する車が逆走して衝突事故を起こし、2人が救急搬送された。事故のため下り線の飯田山本インターと中津川インターの間は4時間近く通行止めになった。
「びっくり」高速道路のトンネルで逆走
高速道路のトンネル。右車線から走って来たのは「逆走車」だ。
ドライブレコーダーで撮影した男性は「非常にびっくりしました。本当に現実にいるんだと」と話した。

警察によると、6月11日午後1時ごろ、長野・岐阜県境の中央道下り線恵那山トンネルで、逆走してきた軽乗用車が別の軽乗用車と正面衝突した。
この事故で逆走車を運転していた90代の男性と、衝突された車を運転していた40代男性の2人が救急搬送された。いずれも意識はあり軽傷とみられている。
「口をポカーンと開けてぼーっと」
ドライブレコーダーで撮影した男性は、逆走していた車を運転していた男性について、「顔をハンドルに近づけるような体勢で口をポカーンと開けて、どこかぼーっとしている様子だった」と話す。

警察は90代男性から話を聴くなどして逆走に至った経緯を調べている。
事故の影響で中央道下り線は飯田山本インターと中津川インターの間が4時間にわたって通行止めとなった。
高速道路では2日に1件の逆走事案
逆走車による事故は後を絶たない。4月には栃木県の東北自動車道で逆走車が原因の事故が起き3人が死亡している。
ネクスコによると高速道路では2日に1件ほどの割合で逆走事案があり、このうち7割が65歳以上の高齢者だという。

警察とネクスコは自分が逆走だと気づいた場合は、ハザードランプを点灯して非常駐車帯など安全な場所に停止すること、また、逆走車情報を見た場合は速度を落とし、十分は車間距離を取ることなどを呼びかけている。
(長野放送)
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