コメの価格高騰を受けて、政府が随意契約で大手小売業者向けに放出した備蓄米の販売が宮崎県内でも始まった。都城市のスーパーでは、5キロあたり2000円を下回る価格で店頭に並んだ。
ようやく宮崎でも始まった備蓄米の販売

(早瀬純哉記者)
こちらのスーパーでは入口すぐのところに、お買い得米と書かれた米の袋がずらっと並んでいる。2022年産の備蓄米の販売が宮崎でもようやく始まる

大手小売業者向けに放出された備蓄米の販売が始まったのは、鹿児島県に本社を置き、宮崎県内でも17店舗を運営するタイヨー。
オープン前から行列が…

10日は県内4店舗で先行販売が行われ、このうちタイヨー都城店では、オープン前から備蓄米を買い求める客で60人を超える列が出来ていた。

一番前に並んだ人:
Q.何時から並んでいる
5時半過ぎ。4時間待つ価値はある。お米はやっぱり貴重。

備蓄米は30分で完売
午前9時半に店がオープンすると、従業員が買い物客に米を一袋ずつ手渡し。今回並んだのは2022年富山県産の備蓄米で、いわゆる「古古米」で、5キロあたり税込み1980円で販売された。1家族につき1袋限り、100袋がおよそ30分で完売した。

備蓄米を買った人:
コメがない、コメがないと心配していた。田舎はなかなか手に入りにくかった。やっと待ちに待ったものが来た。欲しい人はいくらでも買っていいよというふうにならないとダメ。

備蓄米を買った人:
偶然知ったが、うれしく思う。高校生がいる家庭は大変。こんなお米がでると助かると思う。

タイヨーは、大手小売業者向けの随意契約で1500トンの備蓄米を確保していて、6月13日からは全店舗で販売を開始、8月末までに終了する予定だ。
(テレビ宮崎)