沖縄の本土復帰以降自衛隊が処理した不発弾は4万件余りに上りますが処理作業で事故が起きたのは今回が初めてです。かつて不発弾処理に従事した男性は不発弾の取り扱いに問題があったとは考えにくいと話しています。
NPO法人「沖縄の不発弾等を考える会」宇良一成さん:
やっぱりちょっと悔しさもあり、残念だなという悔しさとケガをしたということに対してですね
不発弾処理隊の前身、特別不発弾小隊に所属していた元陸上自衛隊員で現在NPO法人の理事長を務める宇良一成さんです。
沖縄県の保管庫に運ばれる不発弾は「爆発の恐れは低いものが保管されている」と話します。
NPO法人「沖縄の不発弾等を考える会」宇良一成さん:
危険性がほとんどないという感じの不発弾があったり(現地で)安全化した不発弾がほとんどあの保管庫にいっています
事故当時行われていたさびを落とす「再識別作業」は。信管の種類を特定に欠かせない作業です。
NPO法人「沖縄の不発弾等を考える会」宇良一成さん:
磨けば地肌が出てくるものですから地肌が出てきたらそこに刻印が打たれているんですね。これはどういう信管だという事のタイプが分かる
今回、信管の破裂の疑いがあることについて「火薬が完全に抜けていなかった可能性もあるとした上で取り扱いに問題があったとは考えにくいと指摘します。
NPO法人「沖縄の不発弾等を考える会」宇良一成さん:
ほとんど無いと思います。これだけいままで安全に行ってきた処理ですから。ものすごく原因も注目しているんですけど
これまで4万件余り、常に緊張感と使命感を持って職務を遂行してきた不発弾処理隊。けが人がでたことが悔しいと話す宇良さんは原因究明を急いで欲しいと訴えました。
NPO法人「沖縄の不発弾等を考える会」宇良一成さん:
弾薬は危険であると思っている内は安全である」という格言があってそれを肝に銘じて(今回の事故の)教訓を生かして二度と事故の無いように