富山市の鉄スクラップ卸売会社「松定商事」が事業を停止し、破産申請の準備に入りました。負債総額は約5億3000万円に上る見込みです。

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東京商工リサーチ富山支店によりますと、松定商事は1946年に創業し、1967年に法人化。鉄スクラップや非鉄金属の卸売を主体に、産業廃棄物の収集運搬も手がけてきました。

長年の業歴を背景に、県内を商圏として顧客基盤を形成し、かつては9億円を超える売上高を記録していました。

しかし近年は経済情勢の悪化や相場変動の影響を受け、売上高は低調に推移。2023年3月期には約4億5700万円まで落ち込みました。

その後も業況は回復せず、資金繰りがひっ迫した状態が続き、6月6日までに事業を停止し、破産申請の準備に入ったものです。

富山テレビ
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