能登半島地震で液状化の被害の対策として「地下水位低下工法」を検討している富山県の高岡市は、地盤などを解析した結果対策を講じた場合のリスクとして約6ミリ、地盤が沈下する可能性があることを示しました。

これは17日夜、高岡市吉久地区で行われた被災住民への説明会で高岡市が説明したものです。

対策として用いる「地下水位低下工法」は、地下水を排出することで地表面の3~4メートル下の地層を液状化しにくくするものです。

高岡市は地盤調査などから吉久地区で地下水位低下工法を用いた場合のリスクとして、家が傾く可能性は低いとしたうえで、約6ミリ、地盤沈下する可能性を示し、また、井戸や水路への影響が考えられるとの解析結果を示しました。

市は、対策工事を前に効果や妥当性を検証する試験施工を実施する考えで、家屋などが地盤沈下しないか、また実際に地下水位を下げることができるかなど確かめることを説明しました。

*住民
「試験テストを行って地域皆んなが安心・安全になるような工法を進めてもらいたい」

*住民
「しっかり地盤を固めていただき、安心という形をとっていただければすごく助かる」

*高岡市震災復旧推進課 山森久史課長
「計算上は地盤沈下は少ない。地下水位も下がると出ている。今回の試験施工で確認していきたい」

高岡市は住民の合意を得て年度内には吉久地区で試験施工を始める予定で、同じ対策工法を行う伏木地区については試験施工の見通しは立っていないということです。

富山テレビ
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