腰の手術を経て、2ヶ月ぶりに1軍の舞台に戻ってきたプロ野球、福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手(31)。2024年の首位打者でパリーグMVPだ。5月27日の復帰初戦では、マルチヒット。ブランクを感じさせないバット捌きを見せた。

波乱のスタートとなった2025年

開幕戦「2番・ライト」でスタメン出場した2024年の首位打者、近藤選手。2025年も活躍が期待されたが3戦目、腰の痛みで途中交代し翌日に登録抹消。その直後に手術と波乱のスタートとなった。

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「(腰の痛みは、いつ頃から?)キャンプ終盤から、まあオープン戦の頃ですかね。やっぱり『力が入らないな』という感じが出てきて、思うようにスイングできていなかったかなと思います]

「手術は、迷ってました。実際、やりながらもできそうだな、という感じもありつつ、開幕1戦目、2戦目に出て、で、2戦目の夜から朝にかけてちょっと回復しなかったので、もう3戦目は、試合中も『うわ、どうしよう…、手術するのか、しないのか』と考えながら試合に出てましたけどね」

8年前、当時、在籍していた北海道日本ハムファイターズ時代にも椎間板ヘルニアの手術を行った近藤選手。そのときは復帰まで3ヶ月半かかっている。

2回目となる今回の手術だが、決断が速かったのは「優勝争いからはみ出ないようにしておく」という小久保裕紀監督(53)の言葉があったからだという。

「いま考えると、早く決断できたのは良かったですね、やっぱり。寝るのもしんどかったので、まあ、そういう意味で考えたら、いまは、日常生活から野球までストレスなくできているかな、と思うので。そこは良かったかなと思います」

腰に“爆弾”を抱えていた近藤選手。数年前から自主トレでピラティスを取り入れ、手術後は再発防止のため、さらに意識して体幹を鍛え直した。

「元々(バットスイング時の)回転で腰に負担はかかるので、弱かったというより耐えきれていない体だったので、そこにより意識をおいて、耐え切れるように、もう手術は2回目なので、やっぱりしっかりと。現在、腰に関しては、もう全然、不安はないですね。不安なくできているかなと思います」

不調の山川選手に代わり『4番』に

手術から2カ月足らずでスピード復帰し、溌溂としたプレーを見せる近藤選手だが、6月3日の交流戦初戦、対中日ドラゴンズの試合から『4番』も任されている。本人は4番をどうとらえているのか?

天才バッター復帰で主力が復調すれば、打線はより活性化。交流戦での巻き返しへ、弾みがつくホークス。頑張れ!近藤健介!

(テレビ西日本)

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