プレスリリース配信元:マイナビ
転職検討中の正社員の約6割が「夏の賞与をもらってから転職する予定」。2人に1人は「賞与が高額の場合、転職するのをやめるかもしれない」。理想の賞与額は平均98.2万円で、現実と38.6万円のギャップ
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員を対象に実施した「マイナビ 2025年 夏ボーナスと転職に関する調査」の結果を発表しました。
【TOPICS】
◆現在転職を考えている正社員の約6割が「今年の夏の賞与をもらってから転職する予定」。 5割以上が「賞与額が高かったら転職するのをやめるかもしれない」【図1、2】
◆転職経験がある正社員の約7割が「賞与が少ない」ことが理由で転職。転職理由となった賞与の平均額は38.2万円【図3】
◆前年の夏の賞与額は平均59.6万円。理想の賞与額は平均98.2万円で38.6万円のギャップ【図4】
◆約7割が「転職先を選ぶ際に賞与金額を重要な情報」と捉えている。転職先に求める賞与の最低水準は基本給の「約2カ月分」【図5、6】
【調査概要】
◆現在転職を考えている正社員の約6割が「今年の夏の賞与をもらってから転職する予定」。 5割以上が「賞与額が高かったら転職するのをやめるかもしれない」
転職を検討している正社員のうち、「今年の夏の賞与支給後に転職する予定」と回答した正社員は58.3%となった。年代が若いほど高い傾向がみられ、特に20代では66.4%と最多になった。企業にとっては賞与支給のタイミングは離職リスクの高まる時期といえる。
一方で、「賞与額が高かった場合に転職を思いとどまる可能性がある」と回答した人は51.5%となり、こちらも20代が63.1%と最多だった。【図1】
実際に「想定よりも賞与額が高かったことで転職を思いとどまった経験がある」人の割合は全体の33.3%だった。 転職中止を決めた際の賞与額は平均107.1万円で、賞与の金額が転職の意思決定に一定の影響を及ぼしていると考えられる。【図2】
【図1】
【図2】
◆転職経験がある正社員の約7割が「賞与が少ない」ことが理由で転職。転職理由となった賞与の平均額は38.2万円
転職経験がある人のうち、過去に賞与が少ないことが理由で転職したと回答した人は69.1%(「1番大きな転職理由だった」(32.1%)+「1番ではないが転職理由だった」(37.0%)の合計)であった。
年代別では賞与が少ないことが「1番大きな転職理由だった」割合が、20代において46.0%とほかの年代と比べて高く、賞与額の少なさが特に転職の動機となっていることがうかがえる。
また、転職理由となった賞与の平均額をみると、全体平均は38.2万円であった。【図3】
【図3】
◆前年の夏の賞与額は平均59.6万円。理想の賞与額は平均98.2万円で38.6万円のギャップ
前年夏の賞与額は平均59.6万円で、自分の仕事に見合うと思う理想の賞与額は平均98.2万円となり、前年の賞与額と理想の賞与額のギャップは38.6万円だった。
年代別にみると、年代が高いほど前年の賞与額・理想の賞与額ともに金額が高い傾向がみられた。
前年の賞与額と理想の賞与額の差額が最も大きかったのは30代・50代で40.5万円の差、一方で差額が小さかったのは20代で23.7万円の差となった。【図4】
【図4】
◆約7割が「転職先を選ぶ際に賞与金額を重要な情報」と捉えている。転職先に求める賞与の最低水準は基本給の「約2カ月分」
「転職先を選ぶ際に賞与金額を重要な情報」と捉えている人は68.6%にのぼり、特に20代でその傾向が強くみられた。
一方で、「選考時に賞与について質問しづらい」と感じている人は73.0%で、こちらも20代が最多であった。
賞与に関する情報の重要度は高いものの、実際には選考時に確認しづらいというギャップが存在しているようだ。【図5】
また、前年夏の賞与額が基本給の何カ月分だったか聞いたところ、最も多かったのは「約2カ月分(22.5%)」で、転職先に求める最低水準でも「約2カ月分(30.0%)」が最多であった。【図6】
【図5】
【図6】
【調査担当者コメント】
厚生労働省の発表※によると、2024年度の実質賃金は3年連続でマイナスとなり、物価高騰に賃上げが追い付いていない状況がみられます。こうした経済環境の中で迎える2025年夏の賞与支給ですが、調査からは、賞与額に対する理想と現実のギャップもみられ、賞与額が個人の転職意向に少なからず影響を与えていることがわかりました。
現在転職を考えている正社員の約6割が、賞与支給後に退職する予定だと回答している中、賞与額が高ければ転職を思いとどまる可能性があるという人も半数を超えました。特に20代では賞与が転職に与える影響が大きい傾向がみられています。
また、賞与額は転職先を決める重要な判断材料であると考えられる一方で、選考時に賞与について質問しづらいと感じる人は全体の7割を超えています。企業は社員に対してだけではなく、選考時にも賞与に関する情報を丁寧に伝える姿勢が求められるでしょう。
※毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 朝比奈 あかり
【マイナビ 2025年夏ボーナスと転職に関する調査】
◆調査期間
2025年5月1日(木)~2025年5月7日(水)
◆調査対象
・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3カ月で転職活動を行う予定の人(3カ月以内に中途入社した人を除く)
※全体集計時には2020年国勢調査結果より年代別のウエイトバック集計を行っているが、平均値の計算にはウエイトバック集計は行っていない
◆調査方法
外部パネルによるインターネット調査
◆有効回答数
スクリーニング調査 29,217件 本調査 1,366件
調査URL<https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250605_96810/>
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データ提供 PR TIMES
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