随意契約で売り渡された備蓄米の店頭販売が2025年6月2日、名古屋市熱田区の「イオン熱田店」でも始まり、長い行列ができました。
■イオンで備蓄米4200点販売…約3時間で完売
6月2日午前7時過ぎ、名古屋市熱田区の「イオン熱田店」には、随意契約で入手した2022年産の「古古米」を買い求める1000人ほどの長い行列ができ、先が見えないほどでした。

流通大手のイオンは、政府の備蓄米を2万トン分購入していて、このうち21トンが名古屋で販売されることになっています。
70代:
5時から(並んでいる)。コメがなくなってきたから、米びつがほぼ空だ。
20代:
なかなか手を出しづらいです。2キロで我慢みたいな。
値段は5キロで税込み2138円、開店時間の午前8時を迎えると、行列を作っていた客は一斉に備蓄米のもとへ向かい、飛ぶように売れていきました。

20代:
めっちゃうれしいです。お得だし。最初は炊き込みご飯にしようかなと。
60代:
この備蓄米でカレーにしようと思って。どんな味か、どのぐらいおいしいのか、それが楽しみです。
準備された4200点は、3時間ほどで売り切れとなりました。
■イオンで備蓄米を購入した一家で聞いた"古古米”の実力
名古屋市緑区から備蓄米を買いに訪れた安藤さんは、自宅に伺うと昼ごはんの準備を始めていました。
安藤さんの妻:
(匂いは)そんなに分かんないかも。
もともと家にあったという2024年のお米と比べても、見た目はほとんど変わりません。

安藤さんの妻:
(コメを研いで)ちょっと水が白くなる気がします。
安藤さん一家では2025年1月、男の子が生まれていました。

安藤さん:
ミルク代とかオムツ代とか、2人だけだとかからなかったお金がどうしてもかかってきちゃうので、ちょっとでも安いもので。
備蓄米は、たまたま仕事が休みだった安藤さんが朝6時ごろから並び手に入れました。

安藤さん:
普通にお米のいい匂いですね。
安藤さんの妻:
でもやっぱり、ちょっと違う気がする。なんか古いにおいする。
この日のメニューはサバに味噌汁、卵焼きなどで、備蓄米は白米にしました。

見た目はほとんど変わらないように見えますが、味についても高評価です。
安藤さん:
うまい!普通にうまいよ、甘くて。
Q.新米と変わらない?
安藤さんの妻:
うん、分からないです。
2024年のコメにも引けをとらない古古米は、イオンでは他の店舗でも準備が整い次第、販売を始めるということです。
(東海テレビ)