戦後80年を迎えるなか、次世代への戦争の記憶の継承など今後の取り組みなどについて話し合う研修会が29日那覇市で開かれました。

これは全国366の自治体が加盟している日本非核宣言自治体協議会が開いたもので、疎開船「対馬丸」に4歳で乗船した照屋恒さんが講話を行い、犠牲者の無念や平和への思いを語りました。

照屋恒さん:
残念で仕方ないのが、多くの子どもたちが夢を見て、雪も見られる汽車にも乗れると疎開したのに、夢半ばにして沈んでしまった

このあと那覇市の知念市長や広島市の松井一實市長、長崎市の鈴木史朗市長が登壇し、戦争の記憶をどのように継承していくかそれぞれの考えや取り組みを紹介しました。

鈴木史朗長崎市長:
我々の合言葉、「長崎を最後の被爆地に」。広島は歴史的に永遠に最初の被爆地です。しかし、長崎を最後の被爆地とできるかどうか、これは我々がつくっていく未来にかかっています

戦争があったことや核兵器の恐ろしさを次世代に実感してもらう取り組みとして、広島市の松井市長は、被爆者の証言や史料をもとにVR映像を制作したことを紹介しました。

沖縄テレビ
沖縄テレビ

沖縄の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。