愛知県知多市の東邦ガスの工場で、2025年5月から養殖したサーモンの出荷が始まりました。天然ガスを気化する際に出る冷たい海水を利用した国内初の試みです。
東邦ガスは2019年から新規事業として、サーモンの養殖を始めました。

2025年5月15日から出荷を始まり、知多緑浜工場では、スロープを使って、水槽からサーモンが運び出されました。

サーモンの養殖に適しているのは水温20度以下で、東邦ガスでは、マイナス162℃の液化天然ガスを気体にする際に出る、冷たい海水を使うことから「知多クールサーモン」と名付けました。
体長およそ40センチ、重さ1.2キロから1.3キロほどに育ったトラウトサーモンを網ですくい出して、出荷しました。

地元・愛知でとれた鮮度抜群のサーモンは、東海地方のアピタ・ピアゴなどで販売されていて、5月29日は試食も行われました。

試食した人:
身がぷりぷりで、すごいおいしいです。
驚きですよね。(東邦ガスと)結びつきがないので。
普段から魚を扱っているバイヤーも高評価です。
バイヤーの山本一実さん:
ノルウェー産と比べて、さっぱりとしていまして、すごく食べやすいサーモンと思っております。お客さまの反応もすごく好評でして、評判の良いサーモンです。
東邦ガス事業開発部 木村徳博次長:
カーボンニュートラルの流れを受けている中で、新しい領域にチャレンジしなければいけないと。子供からお年寄りまで、幅広い熱い人気があるので、サーモンに取り組もうと考えました。
「知多クールサーモン」は、6月中旬ごろまでにおよそ40トンが出荷される予定で、将来は知多の新たな名物にしたいと、夢は広がります。
(東海テレビ)