6月1日(日)に、競馬の祭典・日本ダービー・GⅠが行われる。「すべてのホースマンの夢」とも言われる日本ダービーは、競馬に関わる者であれば、誰しもが憧れ、勝ちたいレースである。
プライムオンラインでは、レース当日まで6回にわたって、そんな日本ダービーに挑むジョッキーを紹介していく。第2回は、9年ぶりのダービー制覇を目指し、エリキングとのコンビで挑む川田将雅騎手。
男泣き、川田将雅騎手!
佐賀競馬で騎手または調教師だった競馬一家の4代目として育った川田将雅(かわだ・ゆうが)騎手は、物心ついた頃から騎手を夢見て2004年にJRAでデビュー。
5月25日終了時点で、JRA通算2158勝、JRA・GⅠ28勝。今年は40勝を挙げ、全国リーディングでは8位につけている。

川田騎手と言えば、やはり2016年の日本ダービー制覇が印象に残っている競馬ファンも多いはずだ。
2006年に日本ダービー初騎乗を果たしてから、2010年を除いて騎乗を続け、10回目の挑戦となったのが2016年。

川田騎手が騎乗したのはマカヒキ。前走の皐月賞で初コンビを組むと、強烈な追い込みで2着に。

そして、迎えた日本ダービーでは中団からレースを進め、最後の直線では、C.ルメール騎手騎乗のサトノダイヤモンドとの一騎打ち。写真判定を待つほどの大接戦となった。

ゴール直後、両騎手はお互いの健闘を称え、馬上で握手を交わした。
長い写真判定の結果、川田騎手のマカヒキに軍配。その差はわずか8cmのハナ差。結果を知った川田騎手は天を見上げた。それまでの最高5着からのダービー制覇となった。

川田騎手は、ガッツポーズをすることなく、サングラス越しでもわかる“男泣き”でファンへのお辞儀を繰り返した。
エリキングで挑む日本ダービー

あの涙から9年。
川田騎手は、デビューから手綱を取るエリキングとともに19度目の日本ダービーに挑む。
エリキングを管理する中内田充正調教師とはGⅠ6勝を挙げており、まさに“最強コンビ”だ。

4月、香港で天国へ旅立ったリバティアイランドとは、2023年に牝馬3冠を成し遂げた。
ダービー制覇は、彼女に捧げるものでもあるかもしれない。
日本ダービーは、6月1日(日)午後3時40分に発走する。
みんなのKEIBA 日本ダービー・GⅠ
6月1日(日)午後2時40分から拡大放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/derby/