自民党の田村憲久元厚労相と立憲民主党の長妻昭代表代行が、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演し、与党と立憲の年金法案の修正協議について、長妻氏が「大きなズレはない」と語った。

政府が提出した年金改革法案から“基礎年金の底上げ”部分が抜け落ちていたことから、“あんこ”が入っていないとの批判を受け、22日、与党と立憲民主党は法案修正に向けた協議を開始し、立憲の修正案を自民が受け入れる方向で調整に入ったと報じられている。

自民・田村氏、立憲・長妻氏ともに修正協議の“責任者”だが、ほぼ合意に達しているかと番組で問われた長妻氏は「報道が合意になっていますが、我々はまだ楽観視していない。大きいものはズレはないので、法律的なテクニカルなところの詰めの段階。国会は6月で終わるので、機械的に今週決着がつかないと法律が通らない。タイムリミットは今週というのは共通認識」と語り、決定的な相違点はないとした。

一方自民・田村氏は「現場でまとめられたとしても党内で議論するのでそこでまとまるか。今週中にまとめあげたいという思い」と語るにとどめた。

また、番組では基礎年金の底上げ案について、厚生年金の積立金の一部を基礎年金にあてることに“流用”との批判がネットを中心に噴出していることや、基礎年金の半分は税金でまかなうため、底上げに伴う財源の問題についても橋下徹らと議論した。

さらに、修正協議が合意すれば、参院選後の与党と立憲の「大連立」の布石ではとの臆測が永田町で流れていることを問うと、長妻氏は「私はお断りっていうか、これはありえないです。政治とカネの問題とか全然考え方が違うし体質が違う」と否定し、橋下徹から「絶対にない?」と聞かれると「私は断言できる」と即答した。田村氏も「パーシャル(部分的)なものはあるかもしれないが、大連立はなかなか難しい」と否定した。

日曜報道THE PRIME
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