岩手県一関市の東に位置し自然が豊かな大東町。「道の駅だいとう」は内陸と沿岸の交流拠点施設として渋民地区に4月にオープンした。
道の駅だいとうの菅原豊一駅長は「気仙沼と水沢、一関と陸前高田の中間にあたり、良い場所だと思う」と話す。
産直コーナーには季節の山菜があり、中でも生産が盛んな「タケノコ」は人気商品となっていて、あく抜きに使う「米ぬか」が付いた商品もある。
道の駅だいとう 菅原豊一駅長
「(タケノコは)5月半ば頃までは『モウソウチク』、それ以後は『カラテケ』とか『ダイミョウタケ』とか1カ月ぐらい続く」
陸前高田市からの来店客は「初めて来た。野菜苗、山菜とか地元の野菜、いっぱいそろって楽しかった」と話していた。
訪れた人をワクワクさせてくれる品揃えで、野菜以外にも様々な商品が並んでいる。
原料が有機玄米の甘酒と原木シイタケのパウダーを使用している「大東クラフトコーラ」。
有機玄米から作られた「食べる甘酒」は、製品としても販売されている。
これらは町を盛り上げようと有志が集まった団体「大東みらいづくり協議会」が開発した商品だ。
芦農園 芦謙二さん
「協議会を通し、その中から1~2人でも商品作ってみたり、加工場とつながったりして地域自体が豊かになればいい」
今後はリンゴやシイタケを使った新商品を発売するという。
地元食材を使った料理が味わえる「食堂だいとう」のおすすめメニューについて、道の駅だいとうの佐藤柊平さんは「飼料米を食べて育ったやまと豚の豚肉を使ったトンカツ定食が一押し」だと話す。
柔らかで上品なうまみがある「やまと豚」は、大東町の農場でも飼育されている。
やまと豚のおいしさが存分に味わえる「トンカツ定食」は、地元産の「菜種油」で揚げている。
道の駅だいとう 佐藤柊平さん
「さっぱりした味わいで、老若男女どなたでも全部食べられると思う」
県内37番目としてオープンした「道の駅だいとう」の今後の目標について、駅長の菅原さんは「農業が盛んなところで、他の地域には負けない地場産品で勝負をしていく」と話す。
「道の駅だいとう」は、地域の特産品の販売だけではなく、地域活性化の拠点としても期待されている。