合同で研修を受けている島根県内の電気工事会社の新入社員が、電気工事の基本的な技術、電柱昇りの訓練に挑戦しました。
5月22日、出雲市の中国電力配電訓練場に集まったのは、県内の電気工事会社4社に2025年度に入社した8人の新入社員。
4月7日から出雲市の東部高等技術校で合同研修を受けていて、最終日の22日は、電気工事の基本とされる電柱の昇り降り「昇降柱」に挑戦しました。
講師:
「上部確認。上部よし。検電。充電なし、検電よし」
作業前の点検項目や安全装備、昇り方のコツなど現役の作業員から一通り説明を受け、まずはフルハーネスの装着に挑戦しますが…。
研修生:
「絡み合っててわからない…」
サポートを受けながら準備を整え、初めての電柱昇りに挑戦です。
講師:
「やってみましょう!」
8人のうち7人が、高校を卒業したばかり。
人手不足や高齢化が進む電気工事業界において貴重な新戦力です。
講師:
「まだいけそう?」
研修生:
「ちょっと怖いです」
福島睦アナウンサー:
「高所での作業はどんな光景が広がっているのか、私も体験させていただきます」
今回、特別に高所作業車に乗せてもらい、技術者の目線を体感しました。
福島睦アナウンサー:
「下を見ると足が震えてきますね。電柱の一番上まで来ました」
高度はさらに上がり、15メートル以上に。
福島睦アナウンサー:
「すごい…高い…作業の時はこんな光景が広がっているんですか?」
講師:
「そうですね」
福島睦アナウンサー:
「本当に下を見下ろすと足がすくんできて、どれだけ危険と隣り合わせな作業をしているかが伝わりました。貴重な体験ができました」
恐怖と戦いながら訓練を終えた新入社員たちは、技術者として少しだけステップアップしたようです。
研修生:
「登るのはできたんですけど、降りるのが色々手順を踏んだりするので難しかったです。立派な電気工事士になりたいです」
研修生:
「とても楽しみだったんですけど、上に登った瞬間に周りを見たらすごく小さくて、それが怖かったです。今は怖いですけど、楽しめるように頑張ります」
中国電力ネットワーク株式会社 配電保修課・園山亮担当副長:
「第一線で電気工事をしていただいて、明るい未来を照らしてくれるような電気工事人になっていただきたいなと思っています。学生とかが工事を見た時に憧れてくれるような、そういう作業者になっていただけたらなと期待をしています」
新入社員たちは今後も合同訓練などを行い、夏ごろからそれぞれの会社で業務にあたるということです。