自民党の小泉進次郎元環境相は21日午後、官邸で石破首相から、辞任した江藤農水相の後任に起用することを伝えられて受諾し、石破首相から「とにかくコメだ」指示を受けたことを明かした上で、少しでも結果を出すよう全力で取り組む意欲を示した。

小泉氏は石破首相と約10分間面会した後、記者団の取材に応じ、「指示書をもらった。その中ではもうとにかくコメだと。消費者に安定した価格で米を供給できるよう強力に取り組みを推進することと、特にここだといった指示をいただいた」と述べ、「国民の皆様が一番不安に、毎日の生活の中で日々感じておられるこの米の高騰に対して、スピード感をもって対応できるように全力を尽くしいきたい」と述べた。

石破首相からは「大変難しい局面で難しい課題だけれども、とにかく結果を出せるように全力で頑張ってくれ」と指示を受けたということで、「しっかりその思いを受け止めて、難しい局面であるし、国民の皆さんも今、厳しい目で見られてると思いますが、少しでも結果を出せるように全力を尽くしていきたい」と強調した。

小泉氏は、石破首相からの農水相就任の打診は昨夜だったことを明かし、迷ったが「苦しい時は仕事を選んでいないで、みんなで一緒に支えるんだという思いが大事だ」との気持ちで引き受けることを決めたと説明。「国民の皆さんに、これで米がちゃんと買える。安心感を持って、足りない不安とかがないように。そして、安心して買える価格でマーケットが落ち着くように全力を尽くしていきたい」と強調した。

記者団から小泉氏自身は自民党農林部会長などを歴任したが、農水族とはみなされていないことについて問われると「昨日、森山幹事長から打診を受けた際に私から申し上げたことは、今、この局面で大事なことは組織・団体に忖度しない判断をすることだと思う」と述べた。

江藤大臣の「米を買ったことはない」発言については、「国民の皆さんが今日、お米に対して不安を抱いている時にすべき発言ではなかったというのは明らか」と改めて批判した上で、自身については「いろんなおコメを買う。息子も娘もまだ小さいから、パッとすぐに時短であげなきゃっていう時なんかはパックご飯も買う」と述べた。

その上で「コメについていま不安を持たれている方と同じように、もしもスーパーそして売り場の棚にお米がないということがいかに日々不安かというのも感じるところがあるので、しっかりとそういう感覚を持って消費者目線で米の政策を進めてもらえると思ってもらえるように政策でお返ししたい」と述べた。

さらに「今、私がやらなければいけないことはとにかく米だと。もうコメ担当大臣だというような思いで集中して取り組んでいきたい」と強調し、コメ価格抑制策については「ゼロベースで考えたい」と強調した。

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