「資さんうどん」「ウエスト」「牧のうどん」など、今や福岡県内だけでなく、全国的にも話題となっている“福岡うどん”。“資さん”発祥の地、北九州市では、見た目は「うどん」、でも中身は、別物という新商品が誕生し話題となっている。
活況“福岡うどん” 全国へ拡大
福岡県民がこよなく愛するソウルフード「うどん」。街の人達に好きなうどん店を聞くと、上位には、定番の“3大うどん店”の名前が次々とあがる。

まずは、北九州発祥で、看板メニューが『肉ごぼ天うどん』の「資さんうどん」。

2024年12月に関東初出店、2025年2月には、東京都内にも初進出を果たした。親会社の外食大手すかいらーくホールディングス(HD)は、2025年に首都圏を中心に21店舗の“資さん”を新たに出店する計画を発表している。

次は、福岡・糸島市発祥の「釜揚げ牧のうどん」。

“牧のうどん”は、製法が特殊なため、麺が出汁をどんどん吸い込んで伸び、ゆっくり食べていると、見かけの麺の量が増えてしまうため、地元では、「食べても食べてもなくならない魔法のうどん」とも呼ばれている。ラーメンのように、麺の固さを「固麺」「中麺」「柔麺」から選べるのも人気の所以だ。

最後は、厳選されたアジコとイリコの出汁が自慢の「ウエスト」。

中でも『かき揚げうどん』は、揚げたてのかき揚げが、別皿で添えられるため、サクサクの食感を長く楽しめる。うどんに乗せると、出汁を少しずつ吸収すると同時に、出汁にもかき揚げの旨味が溶け出し、人気の定番だ。
この他にも2025年3月に東京プラザ原宿「ハラカド」に開業した「因幡うどん」や“ホリエモン”こと堀江貴文氏とタッグを組み全国展開に乗り出す「うちだ屋」など、福岡のうどん業界は、今、かつてない拡大路線に活気づいている。
“福岡うどん”×グミ 最強コラボ
実は今、“資さん”発祥の地、北九州市で、新たな“うどん”が登場し、話題を呼んでいる。小倉城の土産店「シロテラス」では、名物の「ぬか炊き」や「堅パン」など北九州名物がずらりと並ぶ中、「白い平打ち麺」のような商品が登場。

一見、うどんのようだが、間近でみると、違和感がある。発売した「合馬天然水」の徳永昭一さんに答えを聞くと、「福岡うどん風グミになります」とのこと。

記者が試食すると「口当たりは、うどんのように柔らかく、もちもちした食感。食べた瞬間、イチゴの風味がふんわりと口の中に広がる」という。

徳永さん曰く、「味は福岡特産のあまおうをイメージしてイチゴ味に仕上げた」と話す。「人気のグミと、今、県外にどんどん出店している福岡うどんを組み合わせることができないか」と考え開発したという。

空前の「グミブーム」といわれる現在、グミ市場は、年々拡大していて、2024年は、過去最高の1138億円規模に到達。

「福岡うどん×グミ」の最強コラボに街の人の反応も上々だ。「最初、うどん出汁の味がするのかなと気になったが、イチゴ味なら、お土産にいいかなと思って試しに買ってみた」。

現在は、「小倉城シロテラス」と「門司港レトロ海峡プラザ」の2か所で販売しているが、今後は、福岡市内の土産店でも販売予定とのこと。

「福岡県民に愛されている福岡うどんのように、福岡を代表するお土産になったら」と開発した徳永さんの期待も大きく膨らんでいる。
(テレビ西日本)