2025年のゴールデンウィークをふるさとや観光地で過ごした人も多いのではないか。
そんな時についやってしまう「忘れ物」。
JR大分駅では忘れ物をいち早く持ち主に届ける便利なシステムを導入していて、利用者からは好評だという。そのサービスとは。

最近、駅や電車内で「忘れ物」をした経験は?
街の人たちに、最近駅や電車内で忘れ物をしたか聞いてみたところ…。
「新幹線で携帯を無くした。駅員さんに声をかけて『無くしたんですけど』と言ったらすぐ届けてくれた人がいて、それで取り戻した」
「電子タバコだったりお土産を電車の中に忘れてしまった。お土産は駅員さんに聞いたら大分駅で保管しているということだったので、取りに行ったが電子タバコの方はわからなかった」といった声が聞かれた。

大分駅の保管場所には1日平均100件の落し物が届くという
通勤通学や観光客などで1日に約1万7000人が利用するJR大分駅。
JR九州の大分駅鉄道係・田中翔太さんに大分駅の忘れ物の保管場所を案内してもらった。
こちらでは大分駅などで見つかった落とし物を日付ごとに保管していて、1日に平均100件ほどの落とし物が届くという。
5月9日のロッカーをのぞいてみると…財布や鍵、イヤホンなどのほか、子供用の靴まであった。

LINEで忘れ物を検索できる「落とし物クラウドfind」
これまで忘れ物の対応は駅の窓口か電話に限られていたそうだが、そんな中で大分駅が導入したのが、LINEを使い、落とし物を探すことができるシステム、「落とし物クラウドfind」である。
LINEで忘れ物の特徴を入力するとJR九州全体のデータベースに情報が送られ、AIが選んだ条件に合う忘れ物が画面上に表示されるという仕組みだ。

落とし物の返還率は10%台から25%程度までアップ
これにより24時間、忘れ物に気づいたその場で簡単に検索が可能に。
JR九州によると、導入後は社員の作業効率が上がっただけでなく、落とし物の返還率は10%台から25%程度までアップしたという。
また、利用客からは「LINEで簡単に検索できてありがたかった」といった声もあったという。
JR九州の大分駅鉄道係 田中翔太さんは「忘れ物が発生した際は、findチャットを利用して忘れ物を探してみてください」と話している。
