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プレスリリース配信元:株式会社プレックス
運送|建設|技術職の求人サイト「プレックスジョブ(https://www.plex-job.com/)」を運営する株式会社プレックス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:黒崎 俊、以下当社)は、プレックスジョブ経由で転職した1,620名(内訳:ドライバー職1,421名、施工管理・電気設備管理職199名)にアンケートを実施し、エッセンシャルワーカー転職市場の実態を調査・分析しました。
第2弾では、建設・インフラ分野で活躍する施工管理職・電気設備管理職に焦点を当てます。
1. はじめに
施工管理職・電気設備管理職はいずれも専門資格が必要とされ、「定年後も活躍できる」「経験次第で年収が上がる」といった理由から、年齢を問わず注目が高まっている職種です。エッセンシャルワーカー転職市場のリアル調査(第2弾)では、プレックス独自の調査結果から、なぜ転職を決断し、入社先にどのような価値を求めたのかを読み解いていきます。
また、第1弾で紹介したドライバー職の転職傾向とも比較しながら、同じエッセンシャルワーカーでも職種によって異なる価値観に迫ります。
(調査概要)
対象:施工管理・電気設備管理職への転職者199名
期間:2024年8月~2025年3月
方法:自由記述形式のアンケートを分類して集計。回答内容については「給与」「年収」「稼げる」といった語句を含む回答を「給与・待遇」カテゴリに分類するなど、あらかじめ定めたルールに従って目視でカテゴリ化・集計を実施。
(調査結果サマリー)
・転職理由の1位は「キャリアアップ・スキルアップ」で約34%。資格活用や専門性の強化を目指す中長期志向が目立つ。
・次点は「給与・待遇」で約25%。特に再雇用後の待遇低下を背景にした転職も散見された。
・入社の決め手は「待遇の明確さ」「資格が活かせる環境」。スキルの実務活用やキャリア形成に資する現場かが重視されている。
・入社後の満足度は「人間関係」「働きやすさ」が上位。週休2日や残業削減など、ライフスタイル改善を実感している声が多い。
・「スキルを活かせる職場に移りたい」という希望が、現実にかなっていると実感する人が多く、転職満足度は高い傾向。
アンケートの回答結果の一部は、下記ページよりご覧いただけます。
採用が決まった方の声・評判|プレックスジョブ
2. 「資格でキャリアを築く」――転職を考えた理由
「キャリアアップ・スキルアップ」を目的に転職を考える人が全体の約34%と、他の理由と比較して圧倒的に多い結果となりました。この傾向は、施工管理・電気設備管理職ならではの“専門職志向”の高さを如実に表しています。回答の集計結果と、具体的な内容は下記のとおりです。
(1) キャリアアップ・スキルアップ
アンケートでは、「電気主任技術者や施工管理技士の資格取得につながる実務を積みたい」「すでに取得済みの資格を活かし、待遇面を改善したい」といった声が数多く聞かれました。とくに40~50代では、「キャリア後半戦で専門職として確かな地位を築きたい」「セカンドキャリアとして、経験を資産化したい」といった中長期的な視野を持った転職動機が際立っています。
(2) 給与・待遇
2番目に多かったのは、「給与・待遇」に関する理由でした。「前職の給与が下がった」「実績に見合った待遇が得られていない」といった課題意識から、より納得感のある処遇を求める動きが見られました。とくに定年後の再雇用で待遇が大きく下がったケースでは、「再スタートとしての転職」という切実な背景が存在しています。
(3) 労働条件・環境
「休日が取りにくい」「サービス残業が多い」といった理由から、働き方そのものの見直しを目的とした転職も一定数存在します。以前よりも「労働時間の管理」「残業の抑制」が進んだ現場へのニーズが高まっていることがうかがえます。
施工管理・電気設備管理職における転職理由は、「今よりも良い条件に移る」だけでなく、「自分のスキルや資格を次にどう活かすか」「キャリアをどう築いていくか」といった将来志向の強い動機が中心となっているのが特徴です。また、待遇改善や働き方の見直しといった現実的な課題を背景に転職を決断するケースも少なくなく、一つの要素だけでなく、複数の要素を掛け合わせて転職を判断する傾向が強く見られました。
3. 「待遇」の明確さと「専門性」を伸ばせる環境――入社を決めたポイント
入社を決めた理由については、「給与・待遇」が全体の約23%と最も多く、次いで「資格・スキル活用」「やりがい・仕事内容」「通勤・勤務地」が並びました。前回のドライバー職とは異なり、「人柄・雰囲気」や「エージェントに勧められた」といった感覚的・受動的な要素が少なく、条件や業務内容を冷静に見極めたうえで入社を決断している傾向が見られます。回答の集計結果と、具体的な内容は下記のとおりです。
(a)給与・待遇
「前職より給料が高い」「福利厚生が良い」「希望年収を上回っていた」といった声が多く、収入の水準と安定性を重視する傾向が顕著です。また、「早い段階で給与提示があって安心できた」「仕事内容と給与がマッチしていた」「住宅手当や通勤距離など、生活面まで考慮できた」といった具体的な視点からも、“条件の見える化”が求職者の不安解消に直結していることが読み取れます。
(b)資格・スキル活用
「保有している資格を活かせる」「資格取得に必要な実務経験を積める」という声も多数確認されました。施工管理であれば大規模案件、電気主任技術者なら特高設備や再エネプラントなど、資格をステップアップさせるための実務要件を満たせる現場があるかが特に重視されているポイントのひとつです。「同じ資格でも、会社によって手当額がまるで違う」「さらなる資格取得の費用補助や研修制度があるか」といった細部の条件を調べ、自分のキャリア形成を支援してくれる企業に惹かれる人が多数いました。
(c)やりがい・仕事内容
「大規模な案件に関われる」「重要設備を担当できる」など、仕事そのものの魅力や責任感を入社理由に挙げる方も多数。特に経験者ほど、「業務の質」や「任されるポジションの重さ」を重視する傾向にあり、専門職としてのやりがいを再確認する転職であることがうかがえます。
その他、通勤距離・直行直帰の可否・勤務地域(首都圏/地元など)といった、生活とのバランス要素も無視できないポイントとして挙げられました。
このように、施工管理・電気設備管理職では、待遇の明確さと、自分の専門スキルを活かせる環境が整っているかどうかが、入社の決め手として重視されていることが分かります。特に「資格取得に必要な実務が積める」「手当が適正に支給される」「再エネや高圧設備など専門性の高い案件がある」など、単に働ける場ではなく“キャリアを伸ばせる職場か”を見極めている姿勢が特徴的です。
4. 転職の決め手は「条件」、続けたい理由は「人」――入社して良かったと感じるポイント
入社後に「転職して良かった」と感じているポイントとしては、「人間関係・職場の雰囲気」が全体の約17%と最も多く、続いて「休日・働き方の改善」「給与・待遇」「やりがい・仕事内容」が僅差で並びました。転職理由や決め手が“キャリアアップ”や“待遇改善”といった条件面に集中していたのに対し、入社後は「人」や「働きやすさ」といった感情面への満足度が高く評価されている点が特徴です。回答の集計結果と、具体的な内容は下記のとおりです。
(a)人間関係・職場の雰囲気
「職場の雰囲気が穏やか」「わからないことを丁寧に教えてくれる」「上司が現場を理解してくれている」といった声が多く、職場内のコミュニケーションの良さが安心感や働きやすさにつながっていることが分かります。
(b)休日・働き方の改善
「週休2日で家族の時間が増えた」「残業が前職より大幅に減った」「現場によっては土日祝も休める」といったワークライフバランスの改善が高く評価されています。施工管理・電気設備管理職のような専門職は「忙しい」「休めない」といったイメージを持つ方も多い中で、企業側の働き方改革が浸透しつつある兆しが見て取れます。
(c)給与・待遇
「資格手当が以前より増えた」「手当がついたことで年収が上がった」など、待遇面の向上も多くの人が実感しています。「前職では無資格扱いだったが、ここでは手当対象だった」といった評価制度の違いも満足度に大きく影響しているようです。
その他、「大型案件を担当できてやりがいがある」「資格取得に必要な実務経験を積めている」など、職域の広がりや資格取得に必要な経験を積めている満足感を挙げる声も多数あります。キャリアアップを目指して転職した層が、実際に希望通りの経験を積めている実態がうかがえます。
このように、施工管理・電気設備管理職における入社後の満足ポイントは、「待遇」や「キャリア形成」といった転職前に重視されていた要素よりも、「人間関係の良さ」や「働きやすさ」といった現場での実感に根ざした評価が目立つ結果となりました。
とくに、周囲との信頼関係や、無理なく働ける勤務体制、役割に対する納得感など、日々の仕事を支える環境面が定着や満足度を左右していることがうかがえます。転職時は「スキルを活かしたい」「年収を上げたい」という合理的な判断からスタートしていても、「この職場で長く働きたい」と思えるかどうかは、最終的に“人”や“雰囲気”にかかっている。そんなリアルな声が、この調査からは浮かび上がってきました。
5. 短期志向と中長期志向――ドライバー職との大きな相違点
ドライバー職と施工管理・電気設備管理職では、転職活動における意思決定の軸や志向性に大きな違いが見られました。以下では、それぞれのプロセスにおける特徴を比較しながら解説します。
(a)転職を考えた理由
ドライバー職では「給与・待遇」や「人間関係のリセット」など、短期的なメリットを重視する人が多い結果となりました。さらにドライバー職では、「ドライバーになりたい」「正社員になりたい」といった、“今の状況を変えたい”という強い意志を感じさせる理由も数多く確認されました。一方、施工管理・電気設備管理職では、「スキルアップ」「キャリアアップ」などを主な目的とし、資格取得や実務経験の蓄積を志向する求職者が目立ちます。
(b)入社を決めたポイント
ドライバー職では「給与・待遇」を挙げる人が多く、加えて「エージェントに勧められた」「内定が出たから」といった受動的な選択理由も一定数見られました。一方、施工管理・電気設備管理職は、「専門性の活用」を目的に転職した人が多いものの、最終的な決定要因としてはやはり「給与・待遇」が最多で、スキル向上と待遇改善をセットで求めている傾向がうかがえます。
(c)入社後に良かったと感じるポイント
職種を問わず「人間関係」や「職場の雰囲気」を挙げる人が多数でした。ドライバー職では一人作業が多いにもかかわらず、「営業所の仲間が親切だった」「話しやすい雰囲気だった」といった声が多く、居心地の良さが満足度に直結していることが分かります。施工管理・電気設備管理職でも、資格や経験を共有し合える同僚の存在が職場選びの重要な判断軸となっていました。
本調査では、転職における“時間軸”の違いが職種ごとに明確であることが浮き彫りになりました。ドライバー職は「今すぐ稼ぎたい」「煩わしい人間関係から抜け出したい」といった短期的な動機が主軸。一方、施工管理・電気設備管理職は「資格や経験を積みながら長く働きたい」「専門性を活かしてキャリアを築きたい」といった中長期的な視点が強く見られます。
このように、同じエッセンシャルワーカーであっても、転職における価値観には明確な違いがあります。ドライバー職の採用では、「今より稼げるか」「未経験でも始められるか」など、即効性のあるメリットの打ち出しが求められています。一方、施工管理・電気設備管理職では、資格支援や経験の蓄積、休日制度の明示といった「長く働ける環境づくり」が採用成功のカギとなるでしょう。
6. まとめ
第2弾の調査では、施工管理・電気設備管理職がなぜ転職を決意し、どのような条件で企業を選んでいるのかが明らかになりました。彼らは、専門資格や実務経験を活かし、長期的に安定して働ける環境を求めています。企業には「継続的にスキルを活かせる案件の設計」や「経験に応じた待遇制度の整備」が求められます。インフラの老朽化対策、再生可能エネルギーの普及、都市再開発などを背景に、建設・電力業界の需要は今後も増加傾向にあります。それに伴い、有資格者への引き合いはますます強まるでしょう。一方で、案件の内容や資格要件は企業ごとに異なるため、「思っていた内容と違った」といったミスマッチが起こるリスクもあります。企業側は、プロジェクト内容・労働条件・キャリアパスなどの情報を明確に提示し、専門人材との適切なマッチングを図る必要があります。
また、第1弾で取り上げたドライバー職と比較すると、同じエッセンシャルワーカーであっても、転職理由や企業選びの観点が大きく異なることが分かりました。職種ごとの価値観を踏まえた採用・定着施策が、今後ますます重要になるでしょう。
転職活動においては、「どんな仕事があるか」だけでなく、「その情報をどう得たか」「どれだけ信頼できる支援を受けたか」も、意思決定に大きく影響します。
第3弾では、エッセンシャルワーカーの転職者たちが実際に求めた情報やサポート、そして転職サービスに対する満足度・課題について詳しくレポートいたします。
■会社概要
会社名 :株式会社プレックス
代表取締役:黒崎 俊
設立日 :2018年4月9日
資本金 :5,000,000円
所在地 :東京都中央区日本橋本石町3-2-4 共同ビル(日銀前)6階
事業内容 :物流・建設・製造領域におけるHRテック事業(厚生労働大臣許可番号:有料職業紹介事業 13ユ-309652)・建設業におけるDX推進事業
ホームページ :https://plex.co.jp/
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担当:株式会社プレックス 広報 島田
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