5月14日は関西各地で季節外れの暑さとなった。

京都の福知山市や舞鶴市などでは、最高気温が29度を超える夏日となり、早くも暑さ対策が必要となっている。
14日午後1時ごろの兵庫・豊岡市では、暑さに負ずに遊ぶ子供の姿があった。豊岡市では、最高気温28.8度を観測している。
年配の方々はグランドゴルフを楽しんでいたが…。
グランドゴルフをしていた人:こんなん慣れています。豊岡の人間は、寒さも暑さも。

また夏日となった京都府舞鶴市では、午後に29.3度を観測。これは7月並みの暑さだ。
大阪からの観光客:めっちゃ暑いです、夏ですよね。
岡山からの観光客:だいぶ暑くて、上着も着れない状態ですね。

■大阪・関西万博の会場も暑かった
暑さの影響は、いま“ホット”な大阪・関西万博の会場でも…。
記者リポート:手元の温度計は26度を示しています。地面からの照り返しもあってかなり暑く感じます。
14日も多くの人でにぎわっている万博の会場では、日傘や帽子などの暑さ対策グッズを活用する人の姿が多くみられた。
小さな子供を連れた来場者:ベビーカーにつける扇風機と麦わら帽子と、子供用のネッククーラーつけて、なるべく日陰を歩くみたいな。夏は無理ですね。

■万博会場で涼むなら「氷のクールスポット」
屋内の休憩所が1カ所しかなく、ますます暑くなることが予想される会場で、暑さをしのげる立ち寄り場所となるのが、「氷のクールスポット」だ。
来場者:あっち座ろうかと言っていたら、『氷のスポット』と書いてあるんで(こちらに来ました)。
来場者:涼しいですね。ひんやりします。背中を冷やしてますよ。

大阪の空調メーカー「ダイキン工業」が開発した技術で、壁の中に設置された氷パネルによって建物の中を冷やしています。
来場者:(壁の氷パネルを触って)冷たい、気持ちいい。
熱中症にならないよう、万博会場では氷のクールスポットも利用してみてはどうだろうか。

■暑さ対策「災害としてしっかりやらなきゃいけない」と鈴木哲夫さん
まだ体が暑さに慣れていない季節に気温が高くなり、熱中症のリスクも高まっている。
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:僕は一つ言いたいことが。熱中症は毎年データを5月から9月までとっているんです。去年は全国で熱中症で運ばれた人が9万7000人で過去最高。120人の方が亡くなっています。
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:政治・行政は、例えば大雨とか地震だと、『避難しろ』と騒ぐのに、なぜか暑さだけは『個人で気をつけましょう。こまめに水分取りましょう』と、暑さを本当の災害だと思ってやっていないんです。
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:気候変動に関する法律ができて、例えば暑ければ文化センターや図書館などに入りましょうとなっている。だけど実は熱中症で一番運ばれているのは外じゃなくて、家の中なんです。しかも高齢者。そういう意味で、こんな暑い日が続くんだったら小学校に避難するとか、災害としてしっかりやっていかなきゃいけない。

関西テレビ 加藤さゆりデスク:ご家庭で今の季節まだ使っていないエアコンの試運転を始めておかないといけません。暑くなってから、使えないというのでは遅いです。
今のうちから、エアコンの試運転など、できる準備をしておくことが大切だ。

(関西テレビ「newsランナー」 2025年5月14日放送)