熊本・御船町にある御船町恐竜博物館は1996年に御船町で見つかった翼竜の化石が、新属新種であることが判明し、『ニッポノプテルス・ミフネンシス』と命名されたと、5月13日に発表した。
『ニッポノプテルス・ミフネンシス』
この化石は熊本・御船町に分布する1億50万年前から6600万年前にあたる後期白亜紀の地層から1996年に発見されたもので、首が長く、翼を持つ『アズダルコ科』の大型翼竜の化石。

御船町恐竜博物館や熊本大学などの研究チームが、この化石についてCTスキャナーのデータなどに基づき詳細な研究を行ったところ、その特徴から第6頸椎の骨と判明。

そのうえで他の翼竜の頸椎の骨とは特徴が異なることから新属・新種であることが分かり、『御船産の日本の翼』という意味を持つ『ニッポノプテルス・ミフネンシス』と命名されたという。
「見つかっていない新しい種類の翼竜」
御船町恐竜博物館の池上直樹主任学芸員は「以前から見つかっていた〈アズダルコ科〉の翼竜(の化石)だと分かっていたものだが、その化石を詳しく調べた結果、まだ世界で見つかっていない、新しい種類の翼竜だということが分かった」と話す。

翼竜の化石は国内では熊本を含む9道県から断片的なものしか見つかっておらず、国内で発見された化石に基づいて命名された翼竜は初めて。
(テレビ熊本)