自民党の西田参議院議員が「ひめゆりの塔」の説明について「歴史の書き換え」などと発言した問題を巡り、ひめゆりの塔や資料館には多くの人が訪れて、平和を願うとともに西田議員の発言に胸を痛めていました。
10日、11日と糸満市のひめゆりの塔には、冷たい雨が打ちつけるなか、多くの人が訪れ静かに手を合わせていました。
訪れた人の中には、西田議員の発言で胸を痛めたと話す人もみられました。
広島県からきた男性:
非常に悲惨な状態だった戦争についての認識をもう一回考えさせられるなと思いました。国会議員だからね。その辺の人が言ったんじゃなくて公人なので考えを改めてもらえればと思います
愛知県からきた男性:
ここには嘘偽りのない体験そのものがある。それを一生懸命真摯に伝えようとしている資料館なので何十年もかけて作ってきたその努力や想いをまさに踏みにじるもの。体験者がいなくなるわけだし消えていくのでそれをどうやって繋ぎとめていくのか次に継承していくのか本当に大事だなと今回のああいう(発言)を見て改めて継承について考えました
1989年に開館したひめゆり平和祈念資料館は、沖縄戦の実相を伝えるために元ひめゆり学徒が凄惨な記憶をたどりながら展示がつくられてきました。
大阪府からきた男性:
大阪府から。当時の沖縄県民の4人に1人が亡くなっているとかって見ましたので、証言とか作文みたいなものを読んで胸が締め付けられるような何とも言えない感情になりますね
神奈川県からきた女性:
一度は来てみたい場所だったので来てみました。皆さんが苦しんだことがひしひしと伝わってきてとても胸が苦しくなりました。やっぱり平和っていうのが大切な事なんだなと改めて思いました。
関西からきた男性:
学生のときに来てそのあと結婚してから来て子どもが出来てから来たんですけど…亡くなるときの言葉とかがすごく身に染みる
戦後80年の節目に、戦場をさまよったひめゆり学徒の悲惨な歴史について学ぼうと訪れた人も多く見られました。