開示された、いわゆる「森友文書」の一部が欠落していたことについて、財務省は「政治家に関連するもので、廃棄の過程で欠落したとみられる」と明らかにした。

■赤木俊夫さん「森友」公文書の改ざん苦に自殺…妻が関連文書の開示求め裁判経て実現
近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54歳)は森友学園の国有地売却を巡る文書の改ざん作業を強いられ、7年前、自ら命を絶った。
赤木さんの妻・雅子さんは財務省が検察に提出した関連する文書の開示を求め、裁判を経てこれが実現。
財務省は1年間かけて17万ページに及ぶ資料と電子データを開示する方針だ。

■文書の「通し番号」の一部に抜け落ち 弁護団が欠落文書の説明求める
そして先月、最初に開示されたのが2000ページ分の文書だった。
この文書には、通し番号が振られていますが、その番号の一部が抜け落ちていることがわかっていて、雅子さんの弁護団は、開示された文書の欠落について、弁護団は財務省に説明を求めてきた。

■国会で財務省説明「政治家に関連するもの 廃棄したことで欠落とみられる」
そしてきょう=8日、雅子さんが見守る中、国会では、この問題について質疑が行われた。
立憲民主党・川内博史衆院議員:なんで抜けている文書があるんですか?
財務省 窪田修理財局長:欠落しているものは政治家関係者に言及しているものが多くをしめていることが推認されます。廃棄の過程において欠落したと考えられます。
財務省は「政治家に関連するものでそれを廃棄したことで欠落したとみられる」と明らかにしたのだ。

■雅子さん「なんで廃棄したのか 誰の意図なのか 知りたい」
森友学園の籠池氏側が小学校の名誉校長を務めていた当時の総理夫人、安倍昭恵さんと撮った写真を近畿財務局の職員に見せたとみられる日の応接記録もなかった。

赤木雅子さん:なんでそこを捨てないといけないのか、廃棄したいのか、誰の意図で廃棄したいのか、財務省の方は何を嫌がっていたのかを知りたい。
財務省はきょう=8日、弁護団にも欠落理由の回答とともに、通し番号の資料内容を記載したリストを提供。
来月には俊夫さんがまとめた資料など、およそ6000ページが開示される予定だが、これまでに開示や公表されていないものが52件あり、それらも欠落している可能性があるということだ。
(関西テレビ「newsランナー」2025年5月9日放送)
