まもなくゴールデンウィーク後半戦に突入する中、1日から人気観光地の入国手続きが変更され、困惑する様子も見られた。
イット!は羽田空港でその国に向かう旅行者に取材した。
「タイデジタル到着カード=TDAC」の事前登録を義務づけ
その場所は、ゴールデンウィークの海外渡航先予約数ランキングでアジアナンバーワンになったタイ。

タイの入国管理局は、1日から全ての外国人に「タイデジタル到着カード=TDAC」の事前登録を義務づける制度を開始した。
イット!は、入国のルールが変わるタイミングで羽田空港を取材。

記者リポート:
こちら羽田空港のタイ・バンコクに向かう飛行機のチェックインカウンター。人がたくさんいますね。
30日午後10時過ぎの羽田空港は、タイへ向かう旅行客で行列が出来ていた。

バンコクの空港までのフライト時間は約7時間で、到着する頃には日付が変わり、入国ルールが変更になっている。
一足早くタイに行った夫の元へ、子どもと一緒に向かうという女性に聞いてみた。
タイに向かう30代女性:
チェンマイに行きます。バンコクで乗り継いでいきます。
TDACですか?知らないです。航空会社からメールとか来れば見てたかもしれないですが、多分来てないと思うので知らなかった。

新たに入国ルールが変更になることを知らないという女性。

オンラインでパスポート情報や便名、滞在先などを入力する必要があり、登録はタイに到着する3日前から可能。
タイに向かう30代女性:
操作をちょっとだけ間違えたんですけど、そしたら取り消せなくて、最初からになっちゃいました。
(Q. 始めて何分くらい?)
10分くらい経ってますよね。まだ全然終わりそうな感じがしないです。
それから5分後。
タイに向かう30代女性:
(ため息)終わりました…。すごく焦りました。現地でやっていたら相当焦ったと思います。ネットも多分すぐに繋がらなかったりすると思うので、あとはこれで無事入国できればいいんですけど。

入力が完了したのは、約15分後だった。

登録が完了すると、確認メールが送られてくるという。
その後、タイに向け旅立っていった女性。3日ほど滞在するという。
TDACの事前登録を忘れていた場合、どうすればいいのか。在東京タイ王国大使館に聞いた。

「タイ到着後、カウンターがあるので、そこで登録をして欲しい」

このルール変更について、タイ政府はデジタル化に伴い、旅行者の入国手続きを効率化するほか、犯罪歴のある外国人の追跡に利用し、警備の強化を目指す方針だとしている。
(「イット!」5月1日放送より)