口を閉じると咀嚼音は落ち着きやすいので、やんわりと“閉じる方向”に持っていってはどうかと、深見さんはアドバイスする。

「相手との関係性もあると思います。(気になる咀嚼音は)プラスになることはないので、知人や家族であれば、傷つけないように指摘したほうが良いと思います」

口元を閉じてみたらと、やんわり伝えてみよう(画像はイメージ)
口元を閉じてみたらと、やんわり伝えてみよう(画像はイメージ)

【他人への伝え方の例】
「もう少しゆっくり食べたら」
「一気に頬張りすぎかもしれないよ」
「食事中に口の中が見えることがあるよ」
「口元がちょっと緩くなっているよ(相手が子供の場合)」 

自分の咀嚼音はどう確かめる?

自分から咀嚼音が出ているか、気になる音を確かめるのは難しいそうだが、以下の方法を試すと分かることがあるという。

・スマホなどのレコーダーで録音してみる
・周囲が静かな環境で食べてみる
・鏡を見ながら食べてみる

記事で紹介したポイントを意識すると、音の聞こえ方も変わってくるはず。それでも誰かに指摘されたり、自分から出る音が気になったりすることもあるだろう。

後編では悩める人に、咀嚼音を改善する食事中のポイント、トレーニング方法をお伝えする。

深見隼人(ふかみ・はやと)
神奈川歯科大学卒。日本歯科大学での勤務などを経て、2023年から宇宙歯科クリニックの歯科医師を務める。一般歯科診療と並行し、歯科麻酔科医として全身麻酔、静脈内鎮静法を用い、多様な疾患に対応できる医療の提供を行っている。日本歯科麻酔学会認定医。日本有病者歯科医療学会認定医。日本歯科薬物療法学会専門医。

プライムオンライン特集班
プライムオンライン特集班

FNNプライムオンラインのオリジナル特集班が、30~40代の仕事や子育てに忙しい女性に向け、毎月身近なテーマについて役立つ情報を取材しています。