ゴールデンウィークで外出する人も多いと思うが、気になるのは留守中の防犯対策。“泥棒”に犯行を諦めさせる家にするための、4つの強化ポイントを専門家に聞いた。
侵入まで5分以上かかれば7割が犯行諦める？
まもなく始まる連休、家を空ける方もいるかと思う。気をつけたいのが防犯対策。
テーマは「“泥棒が諦める時間”ってしってる？」だ。
侵入までの時間が5分以上かかると、7割が犯行を諦めるというデータがある。
ちょっとした積み重ねで“防御力の高い家”にーー。
日ごろの外出の際にも大丈夫かチェックしてみてほしい。
防犯対策のプロ、旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所・山田恭司さんによると、犯人に「この家は手ごわそうだ…」と犯行を諦めさせるために、侵入に5分以上かかる家にするには、4つの強化ポイントがあるという。
玄関のダブルロックで「壊す時間2倍」閉め忘れにも注意
まず1つ目の強化ポイントは「玄関のダブルロック」。
旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所・山田恭司さん：
ドアの場合には、鍵を2つあれば必ず2つ閉めてください。面倒くさくて1つにされる方いますけど、2つにすると壊す場所が2カ所必要になるので、2倍時間がかかる。
そのくらいのことで？と思う方もいるかもしれないが、実は、侵入被害の約半数が鍵の閉め忘れによるものだ。
お出かけ前に、うっかり閉め忘れたということがないように気をつけてほしい。
窓は「ストッパー」と「サブロック」で対策
そして、2つ目の強化ポイントは「窓のサブロック」。
山田さんによると、防犯フィルムなどで割りづらい窓だとしても、犯人はドライバーで小さな穴を開けて外から鍵を押すことで、鍵を開けるケースがあるという。
旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所・山田恭司さん：
これをやらせないためには、普段かけないと思うんですけど、ストッパーをかけてあげるとドライバーで押しても開かない。もう一つ、サブロックがある場合には、必ずつけてください。2カ所開けることになるので、（犯行）時間が2倍かかります。
サブロックがない場合は、ホームセンターなどで1000円ほどで販売している補助錠をつけることがいいという。
都では防犯カメラなどへの補助スタート
続いては、建物の外からの対策。
3つ目の強化ポイントは「防犯カメラの設置」だ。
山田さんによると「防犯カメラが見えることで、防犯意識の高い家だなというふうに思わせることができる」のだという。
東京都では、4月から防犯カメラなど防犯機器への補助をスタート。
半額を都が負担してくれる。
設置場所は犯人の手が届かない場所にして、敷地全体が撮影できるようにすることで、簡単に入り込めないと思わせることが重要だ。
空き巣の侵入経路6割が建物の側面・裏側からの侵入
最後のポイントは「側面のブロック」。
調査によると、空き巣の侵入経路の6割が建物の側面、もしくは裏側からの侵入だという。
旭化成ホームズLONGLIFE総合研究所・山田恭司さん：
自転車とか家にある障害物になりそうなものを、そこに持っていって置いてあげるというのが有効です。
犯人が心理的に入りにくくなり、そこに人がいた場合には周りの人も違和感に気づきやすいという。
このような積み重ねで、侵入に5分耐えられる家を作り上げるのが大事だ。
東京都以外にも防犯機器に補助金…SNS投稿にも注意
東京都で4月から始まった防犯機器への補助金。
自治体によって違うが、新宿区の場合だと防犯カメラやカメラ付きのインターホン、防犯フィルム、センサーライトなどの購入した代金の半額が、1世帯当たり最大2万円まで補助されるという。
さらに、自治体によっては補助額を上乗せしてくれるところもあり、東京都以外にも補助を行っているところもあるのでチェックしてみてほしい。
竹俣紅キャスター：
こうした防犯への備え積み重ねが大事ですね。
SPキャスター・柳澤秀夫さん：
あとはご近所へ声かけしておくというのも、いいかもしれませんね。
「家族そろって旅行しています」といったSNSへの投稿にも、注意した方がいいかもしれない。
（「イット！」4月25日放送より）
