23日午後7時頃、東京・渋谷区広尾のブランド品買取店にバールを持った男が押し入り、エルメスのバッグなど4点を奪って逃走した事件。

「サン!シャイン」は、被害に遭った店員から、事件当時の様子を詳しく聞くことができました。

被害に遭った店員:
(午後)7時頃に急に犯人がやってきて、金銭要求をしてきましたね。かばん投げて「金よこせ」っていう感じですね、入ってきてすぐ。
片言ではなかったので、多分日本人の方だと思います。 (持っていたのは)先端が赤っぽいバールのような物でした。かばんに最初入れていて、金銭要求するときには出していましたね。「お金はない」ってことをいいながら通報などして、そしたら犯人が物…バッグ数点持って逃げていきました。
(店にいたお客さん含めて)今回、けが人が出なかったのは、一番の幸いだったのかなと思います。

犯行時間は約2分ほどで、男は店を出た後、徒歩で西の方角に逃走しました。
店の外には、今も押し入った男が破壊したショーケースのガラスが置かれています。

元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏は、目の前は人通りがある交差点でかなり大胆な犯行であると共に、昨今あった闇バイトが関係している事件では複数人が突然押し入ることはあったものの、今回は客のふりをして1人で入店したのちに店員を脅していることから、手口が異なるのではないかと指摘します。

犯行のあった場所は比較的に治安のいい地域ではあるものの、今回被害に遭った店は2~3年前に同様の手口の強盗に遭っていました。その際、研修などを行っていたことで、今回、けが人を出さずにすんだのではないかといいます。

逃げた男の特徴は、20~30歳代で、身長170cmぐらいのやせ型、上下黒色の服に白のニット帽とサングラスをかけていたということで、警視庁が引き続き行方を追っています。
(「サン!シャイン」4月24日放送)