熊本市の新庁舎整備をめぐる動きで、市役所の移転・建て替えによる現庁舎跡地の活用や周辺のまちづくりについて検討する委員会が4月21日に新たに設置された。

3つのテーマごとに分科会つくり議論

熊本市は、本庁舎と議会棟を同じ中央区の『NTT桜町の敷地』に、現在本庁舎内にある中央区役所を『花畑町別館跡地』に、それぞれ移転建て替えとする方針で、2028年度に着工予定としている。

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検討会は熊本県内外の学識経験者、交通事業者、経済界、それに熊本県や熊本県警など総勢16人で構成された。委員長には、2年前庁舎建て替えを熊本市長に答申した有識者会議で、副会長を務めた岸井隆幸日本大学名誉教授が選ばれた。

議論するのは、新庁舎整備に関すること、まちなか再生・にぎわいに関すること、現庁舎の跡地活用に関することの主に3点。検討委員会ではこのテーマごとに3つの分科会をつくり、メンバーには必要に応じて専門家や公募市民などを加え議論を進めていくことにした。

ワークショップで情報発信や意見聴取も

岸井委員長は「具体的にするためには地域の人と議論しなければ実現しないと感じた」と話した。

検討委員会は、2026年度末までに『庁舎周辺まちづくりプラン』の原案を策定し、議論については随時市議会にも報告される。また、これと並行して熊本市は新庁舎整備の基本計画、基本設計、実施設計と進め2028年度に新築工事に入る見通し。

一方で、熊本市はワークショップを実施するなど市民への情報発信や意見聴取も行っていく方針。

(テレビ熊本)

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