ラオス公式訪問の最終日を迎えられた天皇皇后両陛下の長女愛子さま。
日本時間の午後1時前、首都ビエンチャンにあるラオス伝統のシルク博物館を訪問されました。
出迎えた副首相夫人らに、手を合わせる“ラオス流”のあいさつで応えられた愛子さま。
ラベンダー色の花柄のワンピースにピンクのボレロの装いで、ラオスの国の花「チャンパー」などの大きな花束を受け取られました。
左の手首には、晩さん会の前に行われた歓迎の儀式“バーシー”で巻き付けた白い糸が結ばれていました。
博物館では、展示された様々な少数民族の衣装や伝統的な織物などを説明を受けながら鑑賞された愛子さま。
熱心に質問される様子も見られました。
続いて、機織りの実演を見学された愛子さま。
「なんだか難しそう」と話しながら使用方法を教わり、愛子さまも実際に機織り機の前に座り体験されました。
初めて経験する機織りに恐る恐る作業を進められていた愛子さまでしたが、次第に「楽しいです」と機織りを続け、「好きなだけ織っていただいて」との言葉に「日が暮れちゃう」と話され、“お上手だ”と褒められると笑顔を見せられる場面もありました。
機織り体験の記念に、自ら織られた部分は愛子さまのもとに届けられることになりました。
案内したラオスハンディクラフト協会・スービタ会長:
愛子さまは今回が初めて機織りをする経験で、うれしいとおっしゃっていました。
愛子さま初の外国公式訪問先となったラオス。
現地メディアはどのように報じたのでしょうか。
新聞では、1面に「愛子さまのご訪問はラオスと日本の友好70周年を際立たせるものだ」との見出しとともに民族衣装姿の愛子さまの写真を掲載。
ラオス市民からも「愛子さまきれいです。愛子さまが私の国にきてくれてとても誇らしく思います」といった声が聞かれました。
今回の訪問では、愛子さまの幸せを願って仕立てられた2着の民族衣装が贈られました。
案内したラオスハンディクラフト協会・スービタ会長:
1つはナーガ(蛇の神)の柄、もう1つは花柄。
公式行事の初日に着用されていたのは、国家主席夫人から贈られたもの。
巻きスカート「シン」や肩掛けの「パービアン」には、美しさや楽しさを意味する花柄があしらわれています。
20日、古都ルアンパバーンで着用された華やかなピンクと紫の衣装は国家副主席から贈られたもの。
「ナーガ」とよばれる蛇の神の文様で、縁起が良いとされ、悪いものから守ってくれるという意味が込められているそうです。
そして日本時間の午後4時、愛子さまはラオスで活躍する日本人と交流され、機織り体験についても「ラオ・シルク・レジデンスで織機の体験もさせていただいて、少しだけさせていただいて楽しかった」と話されました。
21日で現地での全ての日程を終えられる愛子さま。
21日夜、帰国の途につかれる予定です。