富山市内で新感覚の「パリパリ食感クレープ」が人気を集めている。従来のモチモチ食感ではなく、サクサクとした新しい食感が若者を中心に支持され、SNS映えする見た目と相まって第3次クレープブームとも呼ばれている。

■従来のクレープとは一線を画す新感覚

モチっとした生地に、チョコやフルーツなどが入っている…そうしたクレープとは一線を画す新感覚のクレープで、令和の流行は「パリパリ食感」のクレープだ。富山市内にある2店舗を訪ね、その人気の秘密を探った。

■レンガ調の外壁がかわいらしい「Re.berty」

最初に訪れたのは富山市東町にあるレンガ調の外壁が特徴的な「Re.berty(リバティ)」。3年前にオープンし、パリパリ食感クレープが人気を集めている。

木を基調とした温もりが感じられる店内には、甘い系から食事系まで豊富なバリエーションのクレープメニューが並ぶ。一番人気という「シュガーバターホイップ」を注文すると、うすく伸ばした生地を鉄板で焼く香ばしい香りが店内に広がった。

出来上がったクレープは見た目にも驚くほど薄く、サクサクでパリパリ。クリームも甘すぎなくて丁度良く、バターの塩味も良い。

■パリパリ食感を生み出す秘密

どうしてこんなにパリパリな食感になるのか尋ねると、店側は「焼時間を長く持つことで、水分を飛ばしながら焼いています。バターを途中でしっかり染み込ませることによって、よりパリパリ感を出すっていうのとシュガーを最後に振りかけるのでジャリジャリ食感に」と話す。

調理する側の一手間がパリパリ食感を生み出す秘訣だったのだ。さらに、多彩な具材から選べる楽しさも人気の理由だという。

「今、(クレープ)第3次ブームなんて呼ばれていたりするんですけど、そういった(バリエーションの)進化も人気の一つなのかなと思います」

■エメラルドグリーンが印象的な「Ange」

続いて訪れたのは、富山市婦中町にある「Ange(アンジュ)」。先月オープンしたばかりの話題のお店だ。目印はかわいらしいデビルのマーク。店内は色鮮やかなエメラルドグリーンで、シャンデリアまで備えた凝った内装になっている。

店主の田中さんは9月に空き店舗だったこの場所を見つけ、わずか1カ月で開店にこぎつけた。こちらでいただいたのは「バリバリチョコバナナ」。見た目のインパクトは圧巻だ。

「すごい大きいですね!すごいインパクトのある大きな見た目にしてあるので食べ応えも抜群だと思います」

■SNS映えする見た目も人気の理由

「皆さん、これをたくさん写真を撮って行かれるのでインスタグラムとかにも発信されるのかなと」と店主。映えるビジュアルは現代では必須条件となっている。バナナまるごと一本が入った豪快な具材使いも、ボリューム満点で人気の秘訣だ。

■パリパリクレープ人気の3つの理由

調査の結果、パリパリクレープの人気には3つの理由があることがわかった。

1. 見た目のインパクトと面白い食感、そして何より美味しさ

2. 中の具材が多彩でバリエーション豊富なこと

3. SNS映えする見栄えの良さ

この新感覚クレープは幅広い世代に支持されている。

■店舗情報

「Re.berty」ではパリパリ食感の生地が基本だが、希望すればモチモチの生地も選べる。

一方、先月オープンの「Ange」では季節のフルーツを使ったメニューも提供しており、今月までは「シャインマスカット」の商品を販売。来月からは「いちご」のメニューが登場予定だという。

富山県内で楽しめる流行りのパリパリ食感クレープ。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

富山テレビ
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