関税をめぐり、世界を混乱させているアメリカのトランプ大統領。

トランプ大統領のSNSより
トランプ大統領のSNSより
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自身のSNSで「保護的な安全基準“日本のボウリングの球によるテスト”」などと、関税以外の“不正行為”だと記し日本を名指しした。

日本の安全基準にあらためて不満?

トランプ大統領は過去に、「日本では車の6メートル上からボウリングの球を落とし、ボンネットがへこんだら不合格になる」と主張している。

現実には存在しない検査について言及し、日本の安全基準にあらためて不満を示したとみられる。

“トランプ関税”をめぐり行われた、21日の参議院予算委員会での集中審議。

(ホワイトハウス提供)
(ホワイトハウス提供)

アメリカ側と関税交渉にあたった赤沢経済再生相の帰国後、初の論戦となった。

石破首相「想定をかなり超えていた」

この中で、関税交渉にトランプ大統領がサプライズ出席したことに対し、石破茂首相が「想定を超えていた」と明かした。

立憲民主党・徳永参院議員
立憲民主党・徳永参院議員

立憲民主党・徳永参院議員(21日午前・参院予算委):
なぜ日本がこの関税協議の最初の国に選ばれたのか。

石破首相
石破首相

石破茂首相(21日午前・参院予算委):
経済においても最も密接な関係にあり、“ウィンウィン”の関係というものを築ける、築きやすい状況があるということだと思っております。世界のモデルになりうるということだと。

徳永参院議員
徳永参院議員

立憲民主党・徳永参院議員:
トランプ大統領が出てきて、直接話をする。想定はしておられたのでしょうか、それとも、まったく想定してなかったのでしょうか。

石破首相
石破首相

石破茂首相:
大統領自ら最初から出てくるというのを私は見たことがない。想定をかなり超えていたということです。今回のことを教訓として、世の中、なんでも起こりうるということをあらためて肝に銘じて、これから先やってまいらねばならない。

野党が赤沢大臣の“格下”発言を追及

さらに野党側は、トランプ大統領と会談した赤沢経済再生相の発言「端的に言って明らかに格下も格下ですので…」について追及。

赤沢経済再生相
赤沢経済再生相

立憲民主党・徳永参院議員:
赤沢大臣、ご自身のことを格下だとおっしゃった。これは言ってはならない。赤沢大臣、格下じゃないですよ。石破総理大臣の特使ですよ。次の交渉では、もっと堂々と強い態度で交渉に臨んでいただきたい。

徳永参院議員
徳永参院議員

赤沢経済再生相(21日午前・参院予算委):
交渉相手国の国家元首でありますので、最大限の敬意を払いつつ、言うべきことは言うということでありました。

赤沢経済再生相
赤沢経済再生相

赤沢経済再生相は4月中に再びアメリカを訪問し、交渉に臨む予定となっている。
(「イット!」4月21日放送より)

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