そんな親御さんたちは、とにかく自分の心が満たされています。
・子どものことは子ども自身に任せている
・自分は自分の人生を生きる

「子どもといることが自分の人生を豊かにする」というマインドで生きています。

もちろん子どものために一生懸命ですが、人生の主人公は「自分」です。だからこそ、ご自身のためにイベントにも積極的に参加します。このマインドが素晴らしいのです。

親が友達を決めてはいけない

イベントは、小さな社会を学ぶ大きなチャンスです。とにかく子どものしたいことを応援しましょう。

親自身もイベントを楽しみましょう。興味がないことでも、子どもが興味をもったことなので、関心を向けましょう。それが、よい親子関係にもつながります。

そこで絶対やってはいけないことが一つだけあります。親のエゴで子どもの友達を決めないことです。

友達になるのは子どもですから、子どもの意見を尊重してあげてください。仲間ができたけれど、すぐにあまり連絡をとらなくなってしまうこともよくあることです。それはそれでいいのです。

自分の近くにいる身近な5人の平均が自分になると言われます。まずその5人を見つけるお手伝いを始めましょう。

『子ども教育のプロが教える 自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解』(ダイヤモンド社)

庄子寛之
ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 主席研究員。元東京都公立小学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育心理学部臨床心理学科修了。道徳教育や人を動かす心理が専門。著書に『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』(青春出版社)などがある。

庄子寛之
庄子寛之

ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター主席研究員(2025年4月から)。元東京都公立小学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育心理学部臨床心理学科修了。道徳教育や人を動かす心理が専門である。
教育委員会や学校向けに研修を行ったり、保護者や一般向けに子育て講演を行ったりしている。研修・講演は年間150回以上。20年近くの教員生活で教えた児童は5000人以上。講師として直接指導した教育関係者は1万5000人に及ぶ。
また、ラクロスの指導者としての顔を持ち、東京学芸大学女子ラクロス部監督、U-21女子日本代表監督、U-19女子日本代表監督を歴任。子ども教育のプロとして、NHK「おはよう日本」や朝日新聞、毎日新聞などのメディアなどにも取り上げられた。著書に『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』(青春出版社)などがある。