「その企業独自のポイントと比べてポイント経済圏は貯まりやすいですし、さまざまなお店でポイントが使える流動性の高さもメリットといえます」

ただし、あらゆるポイントを貯めればいいというわけではない。頻繁に利用する店を絞り、ポイントを一本化することが活用のコツ。

「ポイント経済圏を構築しているポイントは、基本的に貯めれば貯めるほど得になるように設計されています。例えば、一定期間に貯めたポイントが多いほど会員ランクが上がり、ポイント付与率が上がる仕組みが挙げられます。ポイントを分散させないことが大切です」

よく使うお店で貯まるポイントを整理し、共通しているポイントを貯めて使う。ポイント経済圏活用のコツを踏まえ、お得に買い物しよう。

中川宏道(なかがわ・ひろみち)
名城大学経営学部国際経営学科教授。博士(心理学)九州大学。専門は、消費者行動論およびセールス・プロモーション研究。現在はロイヤルティ・プログラム(ポイントカード)の研究や、値引きなどの販促効果の測定に関する研究を中心に行う。近著に『ポイントカードの消費者行動』(千倉書房)がある。

取材・文=有竹亮介

プライムオンライン特集班
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