ここは「NICU(新生児集中治療室)」と呼ばれる、小さな命を救う治療室です。

子供たち:
がんばれ~!

応援するのは、NICUで育った子供たち。

この病院内で行われているのは、こうした子供たちが集まる、九州医療センターの“NICU同窓会”です。

先生:
よかったね~本当に大きくなったね。

参加者は、1500グラム未満で産まれ、NICUで命を繋いだ子どもたちとその家族。

母親:
生まれたときは1205グラムと879グラム。

元気に育った4歳の女の子も、わずか853グラムで産まれ、NICUで過ごしました。

松下悠紀さん:
低出生体重児は息をするっていうのが、自分でしっかりできないことが多いので。

そうした子どもたちが集まる“同窓会”を行うのは、小児科医の松下悠紀(まつした・ゆき)さんです。

松下悠紀さん:
お母さんは、不安だし、自分のせいでといつも思われてますし、こうやって同じ場所で、同じくらいの状況で生まれた親子同士が関わり合う。とても大きな力になると思っています。

20年以上、小児科医として勤務してきた松下さん。

我が子を“小さく産んだことを責めないでほしい”と毎年、この“同窓会”を開いているんです。

松下悠紀さん:
早産であるからとか、低出生体重児になったからではなくて、とにかくこの子を見てもらって、みんなで支えながら成長していけば、それでいいのではないかと思います。
お母さんたちが自分を責めることがないようにーー。
松下さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」4月7日放送より)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(16枚)