なぜごみを漁るのか?「死肉食性」で動物の死骸=ごみ袋の食べ物
対策を取るにはまず「相手を知ること」から…さらなる習性を聞いた。
東京大学総合研究博物館・松原始特任准教授:
Q.そもそもなぜゴミを漁るのか?
A.カラスはもともと雑食性で、特に死肉食性。動物が死んでいれば食べにきます。
その目で見ると動物の死骸が転がっているのと、ゴミ袋に包んだ食べ物が置いてあるのに違いがない。

カラスは「生態系のコンビニ」…「動物の死体」の掃除役にも…
そして、生態系において有害な病原菌の発生源となる動物の死体を取り除く重要な役割を持っているという。
東京大学総合研究博物館・松原始特任准教授:
死んだ動物をどうするかというと、これを分解して土に戻さないといけない。いなくても別に何とかなるけど、いてくれると助かる。ですから「生態系のコンビニ」みたいなものです。

「ごみを不用意に捨てない」有効な対策は?
このように、生態系には欠かせない存在であるといい、それを踏まえると「ゴミを不用意に捨てる人間が無防備」だと話す。ではどう対策すればいいのか。

東京大学総合研究博物館・松原始特任准教授:
Q.黄色など嫌いな色は?
A.黄色はまったく関係ないです。カラス対策用の特殊なゴミ袋があって、これは全く別な理由で黄色ですけど、どうもそれが間違って伝わってしまった。

有効なのは「手を出させない」こと
市販の「カラス避け」もすぐに慣れてしまうなど、目が良い上に賢いカラス。彼らの習性から導き出される対策は…。
東京大学総合研究博物館・松原始特任准教授:
一番効くのは物理的に触らせない。金属製の「ごみ入れのボックス」などがあれば、カラスは絶対に手を出せない。
