人間の対策も空しく…我が物顔で“食事”
不気味な鳴き声とともにやってきた黒い影…カラスだ。キョロキョロと辺りを見渡してから、ネットで覆われていない所をくちばしでつついて中身を物色。
器用にもネットも外していた。そして反対側に周り込み、お目当ての生ごみを探し当てた。
さらにもう1羽が近くに、「共犯者」もいたのだ。
福村記者が様子を見に戻ってくると…すかさず反応して飛んで逃げていった。ただ様子を伺うように、近くで「監視」しているようだ。

ごみ荒らしの実態は…松江市の住宅密集地でも被害相次ぐ
カラスによる「ごみ荒らし」は、周辺の地域ではどうなのか被害の実態を調査することに。
取材を依頼したのは、松江市のゴミ収集業者。燃えるゴミの収集日に同行した。

松江市街地の住宅が密集したエリアをまわり、順調にゴミを回収していたが、閑静な住宅街では、2羽のカラスがごみをついばみ、荒らしていた。

有効な対策なく頭を抱える住民と収集業者
住民は、「ネットを掛けていても関係なく荒らしている。困っています」と話し、対策をしても被害に遭うことに頭を抱えていた。

カラスによる「ごみ荒らし」は、衛生上の問題だけでなく、ごみの収集業務にも支障をきたしている。
ごみ収集の担当者によると「暖かくなってきた時は多くなり、最近だと1日に2~3件は常にある」と話し、春の訪れとともに厄介者の被害も増えているという。
