24日は東京で桜が開花した。3月24日の開花は平年並みで、去年よりは5日早かった。週末から暖かい日が続いて、靖国神社の標本木は午前中2輪だったが、午後には6輪の花が咲き、開花の基準となる5~6輪に達したため、東京管区気象台が開花を発表した。この他、鹿児島、宮崎、長崎でも桜の開花発表があった。

東京の桜開花を発表
東京の桜開花を発表
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きのう23日は各地で気温が上昇し、東京など各地で25度を超える夏日となったが、今週は木曜日あるいは金曜日にかけて、気温のかなり高い状態が続き、汗ばむ陽気となる。冬物をしまいたくなる気温が続くがまだ早いかもしれない。

この時期、天気は春の周期変化となり、数日周期で晴れ、曇り、雨を繰り返すようになる。天気に合わせて気温も変動して、夏と冬を行ったり来たりすることがある。日本付近が暖かい空気と冷たい空気の境目となるため、空気のせめぎ合いにより、暖かくなったり寒くなったりを繰り返すのだ。

毎年、桜が咲いた後に必ず寒の戻りがある。これを「花冷え」というが、どうやら次の週末は急に冷えそうだ。週後半に暖かさがピークに達して、その後に降る雨をきっかけに冷たい空気と入れ替わる。身体が暑さに慣れた頃に急に寒くなるので、気温以上に寒さを感じるだろう。体調を崩しやすくなるので注意してほしい。

今週は黄砂にも注意だ。黄砂とは、中国大陸のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった粒子の細かい砂などが上空の風に乗って日本に運ばれて来るもので、春に多い。気象庁は24日、情報を発表して、西日本から北日本の広い範囲で25日から26日にかけて黄砂が予想されるとして注意を呼び掛けた。所によっては、水平方向で見通せる距離が5キロメートル未満になるとして、交通に影響する場合もある。洗濯物は黄砂が付着するので、25日から26日は外に干さない方が良さそうだ。
【執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)】

三井良浩
三井良浩

気象キャスター、プロデューサーを経て、2024年にフジテレビを定年退職。現在、フジテレビ気象センターでシニアエキスパート勤務。モットーは、災害から国民の生命と財産を守るための情報を届ける。気象予報士。