ゆらゆらと揺れる海に浮かぶ養殖場。
その上にいたのは、なんと白い犬。
まるで“島流し”だと、飼い主に批判が集まっている。
海上の養殖場に犬が置き去りに
養殖場にいる犬はやせこけ、毛並みもボロボロ。

動物保護団体の船が近づくと追いかけてくる。

動物保護団体:
どうしよう、こんなに小さくてやせすぎちゃってる。
犬が取り残されていたのは、韓国・済州島近くの養殖場。
港から船で5分ほどの場所で、周りは海に囲まれて逃げ場などなかった。
そんな場所に犬は2カ月も置き去りにされていたという。

さらに台風が近づき、養殖場は上下に大きく揺れ、船酔いしそうなほどだった。
最初に養殖場の犬を見つけたのは、近くでスキューバダイビングをしていた人だった。
発見者は「その時犬は助けを求めているようだった」と、保護団体に訴えたという。

「動物権団体CARE」担当者:
波のせいでちゃんと立っていることさえ難しい状態で、人に助けを求めるような視線を送っていたそうです。
疑われる動物虐待。
保護団体は後日、救助へ向かったが、そこにいるはずの犬の姿がなかった。
犬はどこに行ったのか。

保護団体が飼い主のもとに向かうと、小屋の中にあの犬がいた。
飼い主の驚きの言い訳
なぜ飼い主は、犬を海の上に置き去りにしたのだろうか。
救助に来た動物保護団体に、飼い主は島流しにしていた理由を説明した。

犬の飼い主:
養殖場に置いたきっかけは、アオサギやウがサバを全部食べきってフンをして、あそこに住んでしまうんです。

養殖場の魚を守る番犬だったと主張し、虐待ではないというが、保護団体の説得に応じ、飼い主は犬の所有権を放棄した。
検査の結果、犬の健康に問題はなく、保護団体の職員が新しい飼い主となることに決まったという。

「動物権団体CARE」担当者:
今から家庭で保護しながら、犬の敏感な性格などを解消してあげるつもりです。
今後、飼い主を動物虐待で告発する予定だという。
(「イット!」6月16日放送より)