39年前に福井市内で起きた女子中学生殺人事件を巡り、殺人罪で服役した前川彰司さんのやり直しの裁判(再審)が6日、名古屋高等裁判所金沢支部で開かれ、前川さんは無罪を主張しました。

裁判は午後2時から開かれ、検察は今回新しい証拠は提出せず、過去の裁判での証拠を踏まえて改めて有罪を主張しました。

これに対して弁護側は、2024年秋に検察側が初めて開示し、再審開始の決め手ともなった当時の捜査の報告書やメモを含め、新たな証拠133点を提出。関係者の供述の変遷や証言の信用性を否定し、前川さんの無罪を訴えました。

再審公判は1日で終結し、判決は7月18日に言い渡されますが、検察が新たな証拠を提出しなかったことから、前川さんは無罪となる可能性が高くなっています。