3月末で全てのテナントが退去し、営業を終了する新潟市の地下商店街・西堀ローサ。いまだ今後の活用方法が決まらないことで影響が広がっている。新潟市は商店街の下のフロアにある市営駐車場について、利用休止する方針を明らかにした。利用者からは戸惑いの声も聞かれている。

“西堀ローサ”営業終了後の活用法決まらず…

新潟県内初の地下商店街として1976年にオープンし、にぎわいをみせた新潟市中央区の西堀ローサ。駅に直結していない地下商店街としては全国唯一の商店街だ。

西堀ローサ
西堀ローサ
この記事の画像(18枚)

しかし2023年、厳しい経営状況を背景に運営する第三セクター・新潟地下開発は2025年10月までに解散することを決め、すべてのテナントが3月末までに退去する。

新潟市は2024年、2025年度中に商店街を市有化する方針を示したが、その後の施設の活用方法はいまだ決まっていない。

年間約20万台が利用も…“市営駐車場”休止へ

こうした中、新潟市の中原八一市長が市議会の全員協議会で「地下駐車場についても利用を休止したい。市民・事業者に迷惑をかけることになるが、ご理解をよろしくお願いします」と商店街下の市営駐車場を休止する方針を示した。

商店街下の市営駐車場
商店街下の市営駐車場

市営駐車場は約110台が駐車可能で、年間20万台あまりが利用している。

休止の理由について、市は老朽化が進み改修が必要となる中、商店街を含めた地下施設全体で今後のあり方を考える必要があるためと説明している。

利用者からは困惑の声も「今度からどこを…」

利用者からは「きょうは免許の更新に来た。びっくり。今度からどこを使えばいいのか」「役所の手続きとか受診とかで駐車場を使っていたので早く再開してほしい」など困惑する声が聞かれた。

駐車場の利用休止は2025年5月から、地下施設の活用法が決まり、改修が行われるまでで、市は中央区役所などへの来庁は提携する周辺の駐車場を利用するよう呼びかけている。

(NST新潟総合テレビ)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(18枚)
NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。