群馬県にある小さな牧場。

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2024年にできたばかりの牧場主は、なんと21歳という若さです。

小林友那さん:
牛にも好き嫌いがあって、こっちの子は(このエサが)あんま好きじゃないみたいで…。

牛のお世話真っ最中の小林・友那(こばやし・ゆな)さん。

牧場の経営から、5頭の牛の飼育、乳製品作りまでたった1人でこなす若き牧場主です。

小林友那さん:
あ~(牛が)あっち行っちゃった…どうしようかな。

その努力の背景にあったのは、深刻な担い手不足です。

小林友那さん:
畜産は、「汚い」とか「危険」っていう見え方がすごく強い。でも、それって(畜産を)知らないからなんじゃないかなって。

そこで“酪農の楽しさを若い人に知ってほしい”と大学卒業後すぐに、たった1人で牧場をオープン。

畜産業を営む父に憧れ、幼少期から牧場経営を夢見ていた小林さん。

酪農の魅力をSNSで発信し、担い手不足の解消に力を入れています。

小林友那さん:
(牛が気付かないように)こういう感じでコソコソ撮ってたり…。

オレオー!(牛)
名前を呼ばれて寄ってくる牛の姿など、酪農家だけが知る魅力を発信しています。

小林友那さん:
牛ってすごくかわいいんですよ。その可愛さを知ってもらって、普段みなさんが飲んでいる牛乳や乳製品がどういうふうに作られているかっていうのを知って、(酪農が)もっと身近な存在になってほしい。

“酪農家を目指す人が少しでも増えてほしい”とたった1人で日々奮闘しています。

小林友那さん:
正直言うと、大変なこともあるんですけど、それ以上に楽しいっていうのが勝っていて、皆さんに牛を知ってもらうことで、(将来の)選択肢の一つになればなって思います。酪農がもっともっと身近な世の中になりますように。

SNSでイメージチェンジに奮闘する小林さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」1月31日放送より)

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