バレンタインデーの2月14日、名古屋のデパートでは多くの人がチョコを買い求めていました。名古屋市中村区の小学校では、子供たちに高級チョコがプレゼントされましたが、学校でのチョコは“珍しい体験”だということで、バレンタインの在り方も時代とともに変わっているようです。
■価格高騰を背景に「自分チョコ」の傾向強まる?
ジェイアール名古屋タカシマヤで開かれている日本最大級のチョコレートの祭典「アムール・デュ・ショコラ」。最終日の14日、各店舗には駆け込みの客の行列ができました。

男性A:
カタログ見て、やっぱこれいいなと悩んだので、駆け込みで来ちゃいました。会場マップを自分でチェックして、ほぼほぼ自分用ですね。
女性A:
15回は来た。なので2日に1回くらいは来てるかと。(最終日で)寂しいから、最後までいようかなと思って気合入れてきました。
女性B:
高いけど、ここに来ると感覚がマヒしてしまいます。
バレンタインのチョコレートは、「カカオショック」と言われる記録的な不作もあって高騰しています。
帝国データバンクがまとめたデパートやホテルなどで販売されるバレンタイン向けのチョコ一粒の平均価格では、2022年は356円だったのが、円安やカカオをはじめとする原料の高騰で年々上昇していて、2025年はついに400円を突破しました。

「義理チョコ」よりも、とっておきの「自分チョコ」の傾向は2025年も強そうです。
■ドキドキ・ソワソワは昔の話?小学生たちに高級チョコをプレゼント
名古屋市中村区の牧野小学校では14日、高級ブランド「メゾンカカオ」のチョコレートが子供たちに贈られました。

カカオの「フェアトレード」の取り組みなどを通して環境問題について考えてほしいと、名古屋市立のすべての小学校と特別支援学校小学部の子供たちに、およそ11万個、2200万円分がプレゼントされました。

今の子供たちは、学校でチョコをもらうのはとても珍しい体験だといいます。
生徒A:
校則でダメなので、持ってきてる子もないです。いい経験になれたと思いました。
生徒B:
学校でチョコレートもらって、最高のバレンタインデーになったと思います。今日みんなで女子で集まって遊ぶので、渡し合います。
学校や職場でドキドキ、ソワソワするのは今や昔の話なのでしょうか。名古屋の街の男性たちに話を聞きました。
男性B:
(Q貰う予定は?)ないですね。明日出勤なので明日もらえたらいいなって感じです。
男性C:
もらったりしてないです。子供からもらうかもしれないですけど。欲しいです。ちっちゃいとき、中学生、小学生の時にそれなりにもらってキュンキュンしたので。
■「意中の異性」は2.4%…女性に聞いたアンケート結果で
女性に“誰のためにチョコを買うか”を聞いた複数回答可のアンケートを、ぐるなびが行っています。

アンケートの結果、「配偶者」が45.7%で最多でした。「自分」が25.8%、「恋人」が25.1%と同じくらいです。「上司・同僚」が17.2%となっていますが、義理チョコも含まれているかもしれません。
そして、「意中の異性」にという人は、わずか2.4%でした。
減っているといわれる義理チョコですが、「購入する」が33.3%で、「予定なし」が48.1%です。

また、男性へのアンケートも行っています。義理チョコについて、およそ47%が「もらってうれしい」と回答しています。
(東海テレビ)