子どもを連れて公園に行っても、ほかの子とうまく遊べない、ブランコばかりしてほかの子に譲らない、すると、ほかのお母さんからの目線が気になる。

自分がそばについていないと何をするかわからない。気も休まらないし、誰ともわかり合えない。お母さん自身、言いようのないしんどさを抱えていました。

背景がわかると母親の意識に変化が

ところが、子どもの問題行動の背景に原始反射があることがわかり、LUMOに通うようになると、小学校から「お母さん、何かされたんですか」と聞かれるくらい、子どもの様子が変わっていきました。

そこからお母さん自身も勉強を重ねていくうちにだんだんわかってくることが増えてきました。

それまではスーパーで、公園で、子どもを怒っているお母さんや、謝っているお母さんを見かけると、「私と同じ。そうなの、大変だよね」と思っていたけれど、いまでは、「お母さん、大変なのはわかるけど、実は子どもがいちばん困っているのよね」「あの子、原始反射が残っているだけやわ。だから、そこまで怒らんでもええのに」と思うようになったそうです。

原始反射の残存は多かれ少なかれある(画像:イメージ)
原始反射の残存は多かれ少なかれある(画像:イメージ)

発達障がいであろうとなかろうと、原始反射の残存は多かれ少なかれ見られます。

そもそも、子どもは落ち着きがないものです。癇癪も起こしますし、大人を困らせることをたくさんしますよね。実は、子どもの状態がどうであるかには、そんなに大きな違いはないのではないでしょうか。

問題行動は本人の困りごと。子どもの行動の理由を、まずまわりの大人が「理解する」ことが大事。裏を返せば、子どもにとっては「理解してもらえる体験」が大事なのです。

子どもの「困った行動」のワケ

どこに行っても緊張しやすい、怖がりで一人でトイレやお風呂に入れない。すぐに泣いてしまう、いわゆる泣き虫で困っている……。

実は、これもすべてモロー反射がかかわっているのかもしれません。