三重大学大学院 生物資源学研究科の野中寛教授:
生分解性(バイオマス)ストローのコストは公表されていないが、確実に紙ストローよりもさらに高いと思う。

「従来のプラスチック」、「紙」、「バイオマス」のメリット・デメリットを見てみると、紙やバイオマスは環境にはいいものの、プラスチックよりコストが高くなるという。
特にバイオマスは、素材によっては、さらにいっそうコストがかかってしまうという。

環境とコスト、難しいバランスだが、東京・港区のカフェでも試行錯誤中で、一時は、紙ストローで提供していたというが…

Choi Gabu店員:
1人で2本くらい使う感じ。ふにゃふにゃになるから途中で変えてくださいと言われたり、結局そこでまたコストもかかる。

結局、従来のプラスチック製のストローに戻すことになったという。

一方で、街では「バイオマスで(消費者が)お金を少し払って、スーパーの袋を買うのと同じなので、10円とか5円くらいがベースならアリかな」という声もあった。

バイオマスプラスチック製のストローが今後広がりを見せるのか。

三重大学大学院 生物資源学研究科の野中寛教授は、「セブン-イレブンやスターバックス以外、どんどん増えると思う。今はどの企業も、プラスチックをなんとかしないといけないと思っている。世界のほかの企業もどんどん参入してくるので、生産設備が大きくなると、当然コストも下がってくる」と分析する。

トランプ大統領の突然の宣言で注目されるバイオマスストロー。今後の普及にも注目、期待したいところだ。
(「イット!」2月10日放送より)

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