おいしそうなコーヒーなどを片手に、にぎわうお昼時のカフェ。
そんな飲食業界で広がりを見せている「紙ストロー」をめぐり、トランプ大統領が驚きの宣言をした。
10日のテーマは、「『紙ストローは廃止!』世界は対応できる?ソレってどうなの?」。

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トランプ大統領は7日、SNSの投稿で「来週、大統領令に署名して、バカげたバイデンが推薦してきた役立たずの紙ストローを廃止する。プラスチックに戻す!口の中で溶けてしまう不快なストローなしで飲み物を味わって!」と訴え…、

近く、紙ストロー導入を中止する大統領令に署名すると宣言した。

海洋プラスチック問題が注目を集めた2018年ごろから、プラスチックストローの代わりとして世界的に導入が広がった紙ストロー。

日本でも普及しているが、街のみなさんはどう感じているのか聞いてみると…

20代:
紙(ストロー)だと、ふにゃふにゃになっちゃう。プラスチックの方が最後まで飲みやすい。

20代:
子供のころに間違って食べた時の紙の味がする。味は落ちます。

スターバックス コーヒー ジャパンで導入されている紙ストロー
スターバックス コーヒー ジャパンで導入されている紙ストロー

また、「紙だと長いこと飲んでいると、スーッとした感じがなくってくるんで。それがちょっと苦手」、「これ(紙)はまっすぐだけどプラスチックだと曲げられる」と、環境に優しい反面、厳しい意見もあった。

沖縄の店舗では全国に先駆け“バイオマス”プラストローを導入

ーーこの大統領令、どう思う?
スペシャルキャスター パトリック・ハーランさん(パックン):

1つの大統領令よりも、温暖化対策全体、そして環境保護政策全体を廃止しようとしている動きに懸念します。ちなみに選挙中、トランプ氏は自社ブランドのストローを売ってました。「トランプストロー」っていうんですけど、もちろんプラスチック製です!1本約200円…。

ちなみに、大手コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー ジャパン」は3月以降、紙ストローを廃止する方針だ。
ただし、プラスチック製に戻すのではなく、バイオマスプラスチック製ストローに変更される。

すでに沖縄のお店では、導入が始まっている。

バイオマスは、植物などを使った再生可能な資源で、二酸化炭素の排出を削減し、廃棄物も5割減少する。
微生物によって生分解されるため、環境問題の解決にも貢献するといわれていて、コンビニ大手・セブン-イレブンの「セブンカフェ」でも同じ素材のストローが使用されている。

このように“バイオマス”ストローに変更する企業もあるが、一方で、なかなか進まない事情もあるようだ。

バイオマス製品にくわしい三重大学大学院 生物資源学研究科の野中寛教授に聞いた。