この冬一番の強い寒気が流れ込み、東海地方でも2月4日から5日にかけて、大雪に見舞われるところがあります。岐阜県では、ホームセンターで雪対策用品のスペースが拡充されるなど、準備が進められていました。
■外国人は嬉しくとも地元は嬉しくない「大雪」
雪が降り積もる岐阜県白川村の世界遺産「白川郷」には、4日も多くの外国人観光客の姿がありました。

2人組の外国人観光客:
山と雪が好きで、今まで見た中で一番印象的。
ここは本当に美しい。楽しんでいます。
外国人観光客は雪を楽しんでいましたが、地元の人は違いました。
地元の人:
さすがにこれだけ降りますと、ちょっと大変です。去年は1回ぐらいで(屋根から雪を)全然下ろさない日もあったけど、今年はもう2回ほど。
白川村の4日午後3時の積雪は172センチと、平年に比べて4割ほど多くなっています。
週末にかけては大雪が予想されていて、白川村は2月8日までの間、観光に危険を伴うとして、旅行の予定変更を検討するよう呼びかけています。

日本列島を襲う「今シーズン最強寒波」。東海地方で5日午後6時までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで岐阜県の山地で80センチ、平地でも岐阜県で30センチ、愛知県で7センチと予想されています。
■岐阜のホームセンターには「雪対策グッズ」が並ぶ
岐南町のホームセンター「DCM21岐南店」では店の入口に、除雪用のスコップや融雪剤などの対策グッズが並んでいました。

DCM21岐南店の土屋佳祐さん:
昨日から急きょ、普段はもう少し店内側に売り場を設けさせていただいているのですが、目立つ所に置かせていただいている。
車の雪かきに使うハンドワイパーや長靴などの特設売場も3日、急きょ設けたといいます。
客ら:
雪かきに。すごく寒いから、だいぶ降るんじゃないかと思って。準備ね。
出勤前に自分の車の雪を下ろす用に。
前の(長靴)が破れてダメになっちゃったので、買い出しに来ました。必需品ですね。
■ドライブシミュレーターで「ノーマル」と「スタッドレス」を比較
そして、車の運転にも注意が必要です。慣れない雪道でスリップ事故も多く発生します。

雪道の危険を体験しようと、JAFの協力で、ドライビングシミュレーターを使って雪道での運転を体験しました。

まずは雪道をノーマルタイヤで走ってみると、タイヤが滑り、何もできないままガードレールにぶつかりました。急ブレーキをかけると、今度はクラッシュです。
次にスタッドレスタイヤをつけた想定で走行してみると、滑らず、思い通りに曲がることができました。

体験した安蒜キャスター:
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤで明らかに違うのが、コントロールできているかいないかということで、ノーマルの時はちょっとハンドルを動かしただけでも想像以上に動いてしまう、すごく危険なものだなと思いました。
雪道では冬用タイヤなど十分な装備に、ドライバーの心構えも必要です。
JAF愛知支部の山崎剛司さん:
運転に自信のない方はまず運転をやめていただいて、公共交通機関などでの移動を考えていただくことが大前提になります。どうしても車に乗らなければいけない時は、タイヤチェーンなどを事前に準備することが必要になってきます。
(東海テレビ)