長野駅前で計画されている大規模再開発の新たなイメージ図が公表された。高さ約85mの20階建てビルは、市内で最も高い建物となる見通しだ。デザインには善光寺の屋根をモチーフにした「長野らしさ」が取り入れられている。総事業費は186億円で、52億円余りの公金が投入される見込みだ。
市内で最高85m
再開発は、長野駅善光寺口近くの末広町交差点付近で計画されている。
1階から3階に商業店舗、4階から6階にオフィス、7階から20階に住宅が整備される予定だ。

当初100mと見込まれていた建物の高さは、景観などに配慮して約85mに調整された。
市内で最も高い建物となる見通しだ。
善光寺風デザイン
建物のデザインには「長野らしさ」を表現しようと、「撞木造り」で知られる善光寺の屋根の反りをイメージした曲線が取り入れられている。
このユニークなデザインが、新たな長野のランドマークとなることが期待されている。
52億円の公金投入
総事業費186億円のうち、公共性の高さから国と県、市から合わせて52億円余りの公金が投入される見込みだ。
この大規模な投資に対し、市民からは期待と心配の声が上がっている。

街の人は「おーすごいですね。いいんじゃないですか、刺激になって。長野も盛り上がるのでは」「(商業)施設とマンションの融合型は住みやすく便利でいいのでは。周りから飛びぬけて目立つ感じ」と期待を寄せる一方、「長野に合うかな、ちょっと先走っている感じが。心配ですよね、空き部屋でも残ったら」と懸念する声も聞かれた。

長野市の荻原健司市長は「(イメージ図で)期待感を抱く方も大勢いらっしゃるのではないか。多くの方が行き交うにぎわいの拠点になってほしいと考えています」とコメントした。
再開発準備組合は、年度内に事業計画をまとめ、4月以降に正式な再開発組合を設立させて事業を本格化する方針だ。
(長野放送)