2月4日から6日にかけて九州でも大雪の恐れがある中、『車の運転』にも注意が必要だ。事前にできる対策や、気を付けておくべきことを、JAF(日本自動車連盟)に聞いた。

危険 ノーマルタイヤの停止距離は2倍

JAFが公開している検証動画では、雪が踏み固められた道路と凍結した路面で急ブレーキを踏んだ時に、車が完全に停止するまでの距離をタイヤごとに比較している。

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その結果、雪が踏み固められた道路ではスタッドレスタイヤが、凍結した路面ではタイヤチェーンが最も短い距離で停止した。

一方、ノーマルタイヤは停止するまでに、最も短い距離で停止したそれぞれの2倍近い距離を要することが分かる。

JAF熊本支部広報担当の緒方将さんは「今シーズン、40件以上の凍結・雪によるトラブルでスリップや事故、チェーンを巻けなかったり、外れなかったりということで依頼を受けている」と話す。

雪道での運転にはチェーンの備えが大事

熊本では経験することの少ない雪道での運転。緒方さんは「事前の対策が重要だ」と話し、「滑り止めやタイヤチェーンなどを準備してもらいたいが、そのチェーンの巻き方なども一度説明書を見て、平常時に練習することが重要と思う」と呼びかけた。

様々な種類がある自動車のチェーン。こちらの金属製のものは、グリップ力が大きいことが特長だが、使用するうちに地面と接触して徐々に摩耗していく。既に使用した経験がある人は一度、状態を確認しておこう。

金属製は取り付けが難しそうと思う人に勧めるのは、布製のタイヤチェーン。タイヤにかぶせるだけで金属製より取り付けが簡単だということだ。

また、チェーンを装着する位置も重要になってくる。緒方さんは「駆動輪を確認した上で、駆動輪にしっかり装着してもらいたい。また、タイヤサイズに合ったチェーンを選んでいただくことも重要になる」と話した。

『ブラックアイスバーン』に十分注意を

雪道以上に気を付けたいのが『ブラックアイスバーン』。表面が凍り付いている路面のことだが、一見すると濡れたアスファルトのようだ。雪道以上に滑るため、十分に注意して運転する必要がある。

緒方さんは「急ハンドル、急加速、急ブレーキを避けてもらう。車間をしっかりとって周りの状況を見て予測しながらの運転が重要になる」と、ドライバーへ注意を呼び掛けた。

(テレビ熊本)

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