県道の交差点にできた、巨大な穴。
埼玉県八潮市で起きた下水道管の破損が原因とみられる道路の陥没。1月31日で発生から4日目を迎えます。
2つの穴が直径40mほどの1つの穴に
30日未明、これまでの陥没でできた2つの穴の間が崩落。直径40mほどの1つの巨大な穴になりました。

陥没が発生した穴に転落したトラック。74歳の男性運転手の安否は発生から70時間以上がたった現在も、依然不明のままです。

消防によると、運転席は完全に土砂に埋もれており男性を確認することができないといいます。
男性の救出に向け、重機を穴の内部に入れるためのスロープ作りが行われていて、31日中に完成を目指すということです。
現場で懸命な作業が続く中、周辺では住民の生活に影響が広がっています。
なるべく水を使わないように…周辺住民に影響
30日、「めざまし8」が取材したのは、一時、避難指示が出されていた区域の近くで暮らす住民です。

陥没現場付近の住民:
お風呂は、もう入れっぱなしです。
あんまり使わないように(水を)入れ替えない、最近は。こうなってからは。

今回破損したのが、周辺地域から集まった汚水が流れる下水道管とみられるため、埼玉県は12市町に下水道の使用制限を通知。その影響は120万人に及んでいます。

陥没現場付近の住民:
もう節水。(陥没場所に水が)たまる一方だから。
当分続くと思います。どんどん(穴が)広がってるし。ちょっと怖いですよ。

こちらの夫婦は洗い物をなくすため、食事は自炊せず弁当や総菜で済ませているといいます。
飲食店では…。

洋中食堂りゅうしょうえん 池島将克オーナー:
きのう(29日)から紙コップをつかってお冷やを出すようにしています。
排水の方をなるべく少しでも協力できればと思って。洗い物を減らすために紙皿を使うようにしています。

さらに、事故の影響は水の使用制限だけではありませんでした。
電話回線にも影響 ファックス送受信できず
現場近くで工場を経営する男性が見せてくれたのは、ファックスの送信履歴。

最後に送信できたのは事故が起きる直前。事故後は、送れない状態が続いているといいます。

(有)山賀製鋲 木谷勝代表取締役:
ファックスは電話回線なので受信もできないし、送れもしない。
陥没の影響で、通信ケーブルが損傷し、一部の電話回線などが使えなくなっているのです。
復旧のメドが立たない状況に、避難所では…。

避難した人:
不安でしかない。荷物を取りに家に戻ると現場がすぐに見えるので、「現実なんだ」って…。
(「めざまし8」1月31日放送より)